＃５「寄り道」 ページ5
Aside
速水「思ったより元気そうね」
『…そう？』
速水「正直もっと沈んでるかと思ってた」
＿＿＿懐かしさ溢れる、落ち着いた雰囲気の喫茶店。
磯貝「お待たせしました。こちらハニートーストでございます」
『…ありがとう、悠馬』
磯貝「この時間は比較的いつも空いてるから、何かあったら遠慮せず呼んでくれ」
高校生になって一週間と少し。
私は放課後に親友の凛香と悠馬のバイト先に来ていた。
カルマは学級委員の仕事でまだ学校に残っていて、帰りは何時になるかわからないらしい。
『…あ。またきた』
返信もしてないのにカルマから数分単位で送られてくる学秀の愚痴。
仲良くしてって言ってるのに…
速水「返さなくていいの？」
『…うーん…さすがにそろそろ返さないとまずいかな…』
凛香に自分から会おうと連絡したのは、会う場所を悠馬のバイト先にしたのは…ただ単に私が2人に会いたかったから。
……不思議。
こうして少し会って他愛も無い話をしているだけで、私は今…ほら、こんなにも満たされてる。
また明日も頑張ろうって思えてる。
そして実感している。
私の居場所は…今もここだけなんだ、と。
寺坂「はァ？ 学級委員!? あのカルマが？」
吉田「おいおい…大丈夫かよ、それ」
イトナ「カルマなら問題ないだろう。それより村松、腹が減った。ラーメン食わせろ」
村松「へいへい」
私はあの日を境に、カルマと一緒に帰れない日はこうして1人で寄り道をするようになった。
狭間「私を松来軒(ここ)に呼び出すなんて、誰か呪いたい奴でもいるのかしら？」
『…いや、別にそういうわけじゃないんだけど…』
倉橋「Aちゃん、お久〜♪」
『…うん。久しぶり』
片岡「これで全員揃ったわね」
皆といれば、学校での寂しさを忘れられる。
岡野「高校の制服で会うと、なんか変な感じするよね」
速水「あの制服がしっくりしすぎてて、まだ違和感しかない」
矢田「でも皆すっごく似合ってるよ」
皆の笑顔が…私に力を、希望を与えてくれる。
律「今日は随分と遅かったですね」
『…ごめん、律。心配かけて。カルマは？』
律「委員会の仕事を終えて、既に帰宅しています」
『…そう』
……頑張ってるな、カルマ。
なのに私は…過去にすがってばかり。
みんな優しいから、すぐ頼ってしまう。
甘えてしまう。
私も少しは…成長しなきゃね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「暗殺教室」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みあ(プロフ) - キャッスさん» 返信が遅くなってすみません！ 続きを待って下さっている方がいると知って大変驚いてます！ 今リハビリも兼ねて新しく暗殺教室の夢小説を書いているのですが、それが終わったらまたこっちに戻って来ますので、その時はまた読みに来てもらえると嬉しいです！ (2019年5月21日 22時) (
レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
キャッス(プロフ) - 続きの話、待ってます (2019年5月16日 21時) (レス) id: 5b08fabd27 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - ざん、残暑バテ(*_*) (2018年9月8日 18時) (レス) id: 59f2380279 (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - カルマも浅野君もめっちゃいい (2018年9月2日 19時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
みあ(プロフ) - なおさん/汐海＊SHIOUMI＊さん» 水着カルマくんが目の前にいたら勢いで執筆がかなりはかどりそうな気がしてならないね！ もうこんなに暑いとなんも頭回らなくてなんにも進まなくて… とりあえず早く夏終わってくれ〜！ (2018年8月26日 15時) (レス) id: 84281e05bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みあ
| 作成日時：2018年5月20日 0時
