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両想い27. ページ28

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「あ、ほら こんなのもいいんじゃないですか?」

「えっ、いやそれはちょっと派手すぎないかな‥‥‥‥」

「いいじゃないですか、似合うと思いますけど?」


妙ちゃんは次から次へと私の手に着物を押し付けてくる。
確かに着物はとても綺麗で、彼女のセンスはいいのだが、着るのは私である。

私こんな高価な着物買ったことないし着たことない。というかその勇気がない。


「どれにします? いっそ全部買っちゃいますか?」

「えっ それはない! 絶対無理!」

「でもこの中から少なくとも1つは買ってくださいね。
あ、気に入らなかったら別のでもいいですけど」


にこにこと微笑む妙ちゃんだが逆らえないのはなぜだろう。いや、絶対普段の行いからだ。

女性にそんなことするとは思えないがやはり怖い。


だから私は今ここにいるのだ。言われるがままに来てしまったが、‥‥‥やっぱり私にはおしゃれというものはよくわからない。


─────
──

『Aさんっておしゃれとかしないんですか?』


ことの発端は妙ちゃんのその言葉だった。

お客さんも少ないし、と少し話をしていたらそう言われたのだ。


『Aさんって‥‥‥何て言うかいつも地味めな着物ばかりじゃないですか』

『そ、そうかなぁ。私あんまりそういうの興味なかったから』

『せっかく素材はいいのに勿体ないですよ。

そうだ! 今度一緒に着物買いに行きませんか?
私 丁度仕事用のがもう一つ欲しかったところなんですよ』


あれよあれよという間に約束を取り付けられ。

しかし嫌と言うほどでもなかったので着いていくことにしたのだった。

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夏向(プロフ) - 篠宮。さん» 温かいコメント、ありがとうございます。今まで見捨てないで待っていただけて本当に嬉しいです‥‥!のんびり更新になるかと思われますが、これからもお付き合いくださいませ。 (2018年3月15日 21時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
篠宮。(プロフ) - おかえりなさい!前から好きだった作品なので、更新再開でとても嬉しいです。作者さんのペースでゆっくり頑張ってください! (2018年3月15日 17時) (レス) id: 7566c011e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - Mさん» ありがとうございます(*^^*)更新頑張りますね! (2017年10月26日 7時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
M - 夏向@テスト期間は低浮上さん» ご自分のペースで更新なさってください。いつでも待ってますから (2017年10月25日 20時) (レス) id: ae418423e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - Mさん» な、なんと嬉しいお言葉‥‥!とても感動しました‥‥!更新が不安定になってきていますが、今後ともよろしくお願いします! (2017年10月25日 7時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏向 | 作成日時:2017年8月7日 17時

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