鈴と、笑顔と、両想い。【土方十四郎】

両想い20. ページ21

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「‥‥‥‥という、ことでして‥‥‥‥」

「それ、その内村って奴で犯人確定だろ」

「いやでも、まだ決まった訳じゃないし‥‥‥内村さんも忙しいから来てないだけかもしれないし」

「2日おきに来れるくらいの暇人がぱったり1週間も来れなくなるくらい急に忙しくなると思うか？」

「‥‥‥‥」


万事屋にて、銀さんに相談。

新八くんと神楽ちゃんにはお小遣いを握らせて外へ遊びに行かせた。


「そもそも本当にストーカーなのかもわかんないし」

「あのなぁ、四六時中視線感じて、尾行されて、それをストーカーと呼ばずして何て言うんだよ」


こてんぱんに言われてぐうの音も出ません。

やっぱり、内村さんがやってるのか。


「そんな人には見えないけどな」

「人は見かけによらずって言うだろ、よくも悪くも」


と、報酬のいちご牛乳たちの一本をパックから直接飲む銀さん。

え、それを今全部飲むおつもりですか。


唖然とする私を一瞥し、はぁ、とため息。


「そういうのはさっさとマヨ方なり大串くんなりに相談して撃退しといた方がいいと思うぜ」

「大串くんって誰？」

「マヨ方」

「マヨ方って誰？」

「土方」


つまり十四郎さんに言えと、そういうことではないか。

というか相談相手の例たくさん挙げてると見せかけて同一人物だし。


「‥‥‥‥でも、直接何かされた訳じゃないのよ」

「直接された時点で手遅れだっての。そういうことは俺じゃなくて彼氏サマに言ってくださいーこのリア充」

「あなた何でも屋でしょ」

「あのね、そういう問題は、恋人がいるんならそいつに言って協力してもらった方がストーカーにも効果覿面なの。わかったか」


四六時中見られてんならそれを逆手に取れ、と、一応助言はしてくれた。


「‥‥‥銀さんって、こういうの経験あるの？」

「それはアレですか、俺に彼女いない歴=年齢ですとでも言わせるつもりか」

「なんでそうなるの」

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