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両想い18. ページ19

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「副長、Aさん、夕飯の時間ですよ」


どうもこんにちは。モブことジミーことあんぱんこと山崎退です。

‥‥‥って、なんでほぼ初登場でこんな自己紹介しなきゃならないんだ。


そんなことはおいといて、俺は恋仲である2人を呼びに行った。

最初は沖田隊長が冷やかしも兼ねて行くかと思ったのに、


『あ? 誰が行くかよ。テメーが行けザキ』


と、なぜか不貞腐れたような沖田隊長から、その役回りが俺に来た。解せぬ。

とまあ、そんなこんなでやって来て声をかけたのだが、返事はなく。


「開けますよー」とそっと障子を開く。


まず目に入ったのは、正座をしたAさん。

少し視線を下ろすと、その膝を枕にして寝こけている副長。

「しー」と人差し指を口許に当てて微笑むAさんに、どきりと心臓が脈打つ。


いけないいけない。
こんなのが副長に少しでもばれたら殺される。


「‥‥‥疲れてるようなので、もう少し寝かせてあげようかと。後で行きますね」

「そ、そう‥‥‥?」


どうしよう。
副長ってこんな顔だったっけ。

余程リラックスしているのか、いつものあの鬼の面影はいずこへ。


「‥‥‥Aさん、」

「? はい」

「‥‥‥副長のこと、頼みますね」


大きく目を見開いて、だけど、すぐにいつもの笑顔になる。


「任せてください」


いつも何夜も連続で完徹して、仕事人間な副長だって、たまには息抜きが必要だ。

その、息抜きの場所が、今はAさんのそばだ。


(‥‥‥副長、手 離しちゃだめですよ)


2人はすごく幸せそうで。

それを見てしまうと、俺のこの気持ちは一切合切外に出さない方がいいんだよなぁ、なんて。


あーあ、これだからモブは辛い。


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夏向(プロフ) - 篠宮。さん» 温かいコメント、ありがとうございます。今まで見捨てないで待っていただけて本当に嬉しいです‥‥!のんびり更新になるかと思われますが、これからもお付き合いくださいませ。 (2018年3月15日 21時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
篠宮。(プロフ) - おかえりなさい!前から好きだった作品なので、更新再開でとても嬉しいです。作者さんのペースでゆっくり頑張ってください! (2018年3月15日 17時) (レス) id: 7566c011e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - Mさん» ありがとうございます(*^^*)更新頑張りますね! (2017年10月26日 7時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)
M - 夏向@テスト期間は低浮上さん» ご自分のペースで更新なさってください。いつでも待ってますから (2017年10月25日 20時) (レス) id: ae418423e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏向@テスト期間は低浮上(プロフ) - Mさん» な、なんと嬉しいお言葉‥‥!とても感動しました‥‥!更新が不安定になってきていますが、今後ともよろしくお願いします! (2017年10月25日 7時) (レス) id: 2e5a8262c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏向 | 作成日時:2017年8月7日 17時

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