ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ10)

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陸.あの子達についてです。ページ10

【一週間杉田玄白←】

さにわ「じゃあ、お願いね。」ﾌﾌｯ

Aが歌仙を選んでから、本丸案内と仕事内容の細かい部分を教えた審神者。(ほとんどは精霊さんに)

一週間が過ぎAに全てが任せられた。

　今日から全て僕がやります。はい。

あの時、Aが歌仙を選ぶときの話。

折れていた刀はいなかった。これは事実。

そして、みんな傷なんてついてないように見えたこと。これは、偽りだ。

知ってる。

短刀君達の服の裏に沢山の傷があることを。

脇差君達が沢山のアザを隠していることを。

打刀さんたちが殺気を放っている理由も。

操っていたって、人の感情は抑えられないから。

みんな怯えていた。憎んでいた。

悲しい。

怖い。

寂しい。

色んな負の感情がこんな人間でも分かったよ。

でも、僕には、体の傷しか直せない。
一年あっても、何十年たっても、このトラウマは消えないだろう。

あぁ、なんでこんなにも人間は自分勝手なんだろう。
なんであんなに小さな子達にひどいことを出来るんだろう。

本当にふざけてる。

フワッ
抑えきれなくなりそうだった感情を食べてくれる加護。

…狐の加護ってすごいな。。

神様に感謝。感謝。
　

？？「…だ…じょぶ……い、？」

声の聞こえた方を振り向く。
『？？歌仙兼定様。どうかなさいました？』

歌仙「だ、だい……じょぶ、かい、？」

先程よりも大きく話そうとする歌仙。

『え？……あぁ、大丈夫です。心配かけてすみません。』

おそらくずっと、考えるポーズをして眉間にしわをよせていたからだろう。
　結構思い詰めてたな。心配させてしまった。

　ポジティブに行かなければ、よし頑張ろう。

＿＿＿まで、あと３ヶ月。