ご加護のつく少女は見習いです。【ブラック本丸】 (ページ11)

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漆.左文字とご対面です。ページ11

とりあえず、手入れをしなければ。

そう考えたAは歌仙に声をかける。

『歌仙兼定様。』

歌仙「！？」
突然名前を呼ばれたことに驚いたのか肩をビクリと震わせる。

『この本丸の刀剣の方々の手入れを行いたいと思います。先に直してほしい方などいらっしゃいますか？』

名前を呼んだ理由を話し、次の返答を待つ。

歌仙「……を。おさ、よを。直し…てほしい…。」

『小夜く……えっと、小夜左文字様ですか。分かりました。』

危ない、小夜くんって言うところだった。。
小夜くんかぁ。

兄弟が怖い。

セコムが強そう。
特に宗さん、宗三さんは、ヤバイ。

ネチネチ言ってきそう。よし、精神的な勝負といきますか。

行くしかない。

残り少ない資源を持ち、手入れ道具をバッグにつめる。

『左文字の部屋へ案内していただけますか？』

歌仙はコクりとうなずく。

歌仙がある部屋の前で止まる。ここが左文字の部屋なのだろう。

襖を三回ノックする。

『すみません。新しく見習いで来たものです。こちらに小夜左文字さんはいらっしゃいますか？』

？？「…お小夜に何の用でしょうか…？」

？？「…どうせ、あなたも傷つけに来たのでしょう？させませんよ。」

やっぱりか。いたよ。兄様。
江さんはレア刀だからいない、審神者のところにいると思ってたけど、普通にいた。

『いらっしゃるのですね。』

先程の二振りの発言から確信したように話しかける。
…開けてくださーい。

江「…いいえ。」

宗「…おりませんよ。」

二振りの発言にAの眉がﾋﾟｸﾘと動く。

…このやろうぅ。

『嘘をつかないでください。いるのでしょう？だから、何の用か聞いた。だから、させないと言った。』

図星を付かれたためか、はたまた怒りの含まれた声に反応したのか、
江「…何が目的でしょうか…」
とこたえてくれた。

とりあえず開けてくださーい。↞

『本日からは、僕が仕事をやらせていただきますゆえ、手入れをしに参りました。』

宗「傷をつけて、また、手入れをして、そうやって自分の欲のために使うのでしょう、？」

宗三さんのネチネチ攻撃がきた。しかし屈しないAちゃん！かぁっくいい‼

『いたしません。』

江「…信じられません。人間など。みな、同じでしょう。」

宗「帰ってくださいよ。何も知らないくせに。もう、声も聞きたくない。」

カッチーン。