【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ28)

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２７：反省会ページ28

教室のドアをゆっくり開けると、切島君を含めた数名のクラスメイトが私達を迎えてくれた。
そこから一斉に自己紹介が始まったのだが、はっきり言って本気で脳が追いつかないからもう少しゆっくり言ってほしい。
…でもまぁ、今の自己紹介ラッシュで一通りクラスメイトの名前は覚えられたので良かった。

私が名字呼びより名前で呼んでほしいと頼んだら、皆は事情を深追いせず了承してくれた。
名字が嫌いなわけではないが、どちらかと言うと名前で呼ばれる方が好きだ。
…前世では十朱って名乗ると嫌な顔をする人も居たし。

「A！」

「あ、炭治郎！」

「Aちゃん遅いよ！！心配したんだよ！？」

「ごめんね善逸」

「すっごい棒読みなんですけど！？」

炭治郎に呼ばれ、切島君達から少し離れたところで四人で集まる。
やっぱりこのメンツは落ち着くな。…少し騒がしいけど、それもまた愛おしいのだ。

「ねぇ！A！！」

「…！？み、三奈ちゃん？どうしたの？」

いつの間に背後に背後に居たんだ、三奈ちゃん…。
教室内が凄く騒がしいのと、完全に気を抜いていたのもあって気配に気付けなかった。

「ふふーん！初日から気になってたんだけどさー、Aとその三人ってズバリどういう関係なの！？」

…関係性か。なんて説明すればいいんだろう。
普通に中学の頃の友達でいいかな。前世云々の話をするわけにもいかないし。

「…………中学校が一緒だったの。その時のいつメンって感じかな？」

「何！？今の間！？」

「なんでもないよ」

「すっごい棒読み！Aって嘘つくの下手だったりする！？」

確かに今の間は怪しいけど、別に嘘ではないんだよなぁ…。
それに私は炭治郎よりは嘘つくの上手だし。失礼な。

「えー？いつメンかー。ちぇー！せっかく面白い関係かなって思ったのに！」

「面白い関係性って？」

「そりゃもちろん、恋愛関係に決まってんじゃん！！」

三奈ちゃんが大声でそう言うと、炭治郎達だけでなく他の人達までもが私と三奈ちゃんの方を向いた。

「ななな何言ってんの芦戸さん！？え！？俺とAちゃんが！？いやいやそんな～！まだその時期じゃないかなって思っ」

「あ？レンアイカンケーってなんだよ！」

「あのな伊之助、恋愛関係って言うのは…」

…私は冷めた目で三人を見つめた後、三奈ちゃんに察してくれオーラを放った。