【鬼滅】鬼狩少女は今世こそ人生を謳歌したい【MHA】 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:55,266 hit

２３：緑谷君と爆豪君ページ24

もう残り時間は僅かだ。タイムアップは敵側の勝ちになる。
このままだと緑谷君と麗日さんは負けてしまうだろう。

「…オイ、あの爆発頭。あれ何やってんだ？」

そのモニターには籠手部分に付いていたピンに手を伸ばす爆豪君が映っていた。

「っ爆豪少年、ストップだ！！ころす気か！！！」

きっとあれを抜くと大規模な爆発が起こるのだろう。
屋内で爆発が起きると危ない事くらい誰でも考えたらわかるじゃないか。ましてや上に核があるという設定なのに…。

しかし彼はオールマイトの注意も聞かず、そのピンを外した。

「きゃあ！」

「嘘でしょ！？こ、これ授業だよね！？何考えてんの！？」

画面の向こうで起こった大きな爆発に思わず私は悲鳴をあげてしまった。

「先生、止めた方がいいって！爆豪あいつ相当クレイジーだぜ！？このままやると殺しちまう！」

切島君はオールマイトにそう訴えたが、オールマイトは次にそれを撃ったら強制終了にするとだけいい訓練を続行させた。

先程撃ったものを禁止された爆豪君は勢いのまま緑谷君に殴りかかっていた。
こんなの絶対に避けられない…。

「目眩しを兼ねた爆破で軌道変更。そして即座にもう一回。考えるタイプには見えねぇが意外に繊細だな」

私がこんなにも心臓が破裂しそうなくらいドキドキしているのに、轟君は冷静に状況を分析していた。

嗚呼、まだ終わらないのだろうか。時間切れでもいいから早く終わって欲しい。見ていられない。

爆豪君のあの構え方、きっとまた“個性”を発動させるつもりだ。それに緑谷君も…。

「先生！ヤバそうだって！コレ！！」

切島君の言葉を聞きオールマイトが中止と言い渡そうとした瞬間、二人の“個性”がぶつかり合い訓練会場が激しく揺れながら崩れ始めた。
そして麗日さんが崩れた瓦礫を使い飯田君を妨害し、飯田君が足止めされている間に核を回収してヒーローチームは勝利した。

「今戦のベストは飯田少年だ！！」

モニタールームに先程戦った面々が帰ってきて、講評の時間が始まった。

爆豪君は私怨丸出しの独断に加え屋内での大規模攻撃により減点。
緑谷君も同様の理由で減点。
麗日さんは中盤の気の緩みと最後の攻撃が乱暴すぎたので減点。

……と八百万さんが言っていた。この人の分析力凄いな…。

「お、俺達今からあんなことするの？」

「どうしよう…」

本当にどうしよう、これ…。