日記 その10(ナワーブ視点) ページ11
やはり、何度嗅いでも自分からは甘い香水のような匂いがする。そんなものを俺がつける訳がなく、間違いなくセンセーのだとわかった多分、ロッカーで長く密着していたせいかセンセーの匂いが俺に移ってしまったのだろう…ん？だとすると俺の匂いもセンセーに移っている可能性があるんじゃ？
そう思うと顔が段々と熱を帯び始めていく
センセーから俺の匂いがし、俺からはセンセーの匂いがする。互いが自分の所有物だと言っているように感じる(もちろん、そんな訳ない)
今の俺はどんな顔をしているのだろうか、俺の顔を不思議そうにキャンベルが見る
「…？ナワーブ、どうしたんだい？」
「えっ…いや、な…なんでもないぜ！はははっ…た、多分さっきウィラさんにあったからだろうな！」
「…へぇ、そうなんだ。ならいいけど…」
ちゃんと誤魔化すことはできただろうか。キャンベルの目が少し鋭くなったような気がした…だが、再び治療に集中し、無事復帰ができるようになった。これでまたチェイスができるだろう
「ありがとな、それじゃあ俺は別のところに…「待って」ん？」
立ち上がり、別の暗号機に向かおうとしたがキャンベルに止められる
なぜ止めるのだろうか、少し首を傾げ考えながらも足を止める
「なんだ、いきなり呼び止めて…」
「…確かウィラさん、昨晩から香水の調合で忙しそうだったよね」
「？おぉ、確かにそうだけど……っ！」
そうだ、ウィラさんは香水の調合をしている時。かなり集中しており、部屋からは一歩もでずに話しかけても返事や反応が返ってこないほどだ。その時は誰かがウィラさんに食事を運ぶが、男が女部屋に入るのは色々不味いため女性しか入れないのだ
今日のウィラさんは調合をしている日だ、だから部屋からは一歩も出ていない。俺に匂いが移るというのはどう考えても変だ。不味い、完全に嘘だとバレただろう…
「キャ、キャンベル…こ、これはその「ねぇナワーブ、なにか隠してない？」
キャンベルが俺に微笑む、…いや、目が全く笑っていない
ジリジリとキャンベルがこっちに近づいてくる、それにつられ俺は後方に下がっていく
「ねぇ、本当のこと言ってくれないかい？」
「い、いや、これはなんというかちょっとした訳が…！「やっと見つけたぞてめぇら！」
あぁ、いつもは憎い相手だが
今日だけは、こいつに心から感謝をした
日記 その11(ノートン視点)→←日記 その9(ナワーブ視点)(※ちょっと下品です)
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A - 好きです！ 更新頑張ってください！ (2021年2月14日 14時) (
レス) id: 6a4b6c1b87 (このIDを非表示/違反報告)
化け猫商店(プロフ) - トシ@堕落した元天使さん» コメントありがとうございます！かなりマイペースに投稿しますが頑張ります！ (2021年1月8日 0時) (レス) id: a30f808352 (このIDを非表示/違反報告)
トシ@堕落した元天使(プロフ) - 弁護士推しの私にはご褒美でしかないなこの小説！！ (2021年1月6日 16時) (レス) id: 4eab459e35 (このIDを非表示/違反報告)
化け猫商店(プロフ) - コメントありがとうございます！なぜかって？弁護士が推しだからさ(｀・ω・´) (2019年7月20日 14時) (レス) id: a30f808352 (このIDを非表示/違反報告)
無言様 - いや待ってなんで弁護士にしたのwwww笑う無理wwwwww最高すぎるw最高の作品ありがとうwww (2019年7月20日 12時) (レス) id: ca45ce979a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：化け猫商店 | 作成日時：2019年6月13日 10時
