*16話* ページ16
暫くすると、無一郎は満足したようで任務へと向かっていった。
ピアノ部屋から庭へと出る。
桃の実の甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
空ではもう日が落ちようとしていた。
私はだいぶ寝てしまっていたようだ。今夜はきっと眠れない。
なんだか柱だった頃を思い出す。
昼夜関係なく自身の警戒範囲区域を廻って、眠れる時に眠る。
たまにある休みはカナエやしのぶと過ごしたものだった。
柱としての生活は忙しいながらも充実していた。
たまに、鬼殺隊を辞めたことを後悔してしまう。
後悔する資格なんてないのに、だ。
ふっと自嘲じみた笑みを浮かべ、よく熟れた桃の実に手を伸ばす。
桃に手が触れようとした時、足音が聞こえた。
音の方を向くと、義勇がいた。
いつにも増して不機嫌な音を出している。
「よく庭の方にいるって分かったね」
「暇があれば桃の木を眺めているだろう」
「それもそうね」
桃の木を眺めていると落ち着く。それは花が咲く春も、実がなる夏も、葉が散って寂しくなる秋や冬も変わらない。
「今日は泊まってく」
「分かった」
どうやら今日は珍しく何も無い日のようだ。
夕餉の準備しなきゃ。義勇の好きな鮭大根でも作ろうかな。
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新作できました!
【鬼滅の刃】継子、囚われの身【我妻善逸】
柱ifでヤンデレな善逸とのお話です。良かったら読んでくださると嬉しいです!
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星 - 小説とても面白いです!私は炭治郎と善逸と猗窩座が好きです!更新頑張ってください! (2021年1月6日 17時) (レス) id: 43b4052d04 (このIDを非表示/違反報告)
らいむ(プロフ) - とっても続き気になります!!更新頑張ってくださいー!応援してます! (2020年3月13日 1時) (レス) id: e597277fe0 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます! 更新ゆっくりかもしれませんが、頑張ります…! (2020年1月28日 21時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 続き気になる!更新頑張ってください! (2020年1月28日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - ろーる??さん» 返信遅くなってすみません…。ありがとうございます!女の子2人、早く書くためにも頑張ります…! (2020年1月23日 15時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作成日時:2020年1月1日 20時