【鬼滅の刃】鬼殺の隊士専門の遊女

＊17話＊ ページ17

義勇は鮭大根を食べると機嫌が良くなる。



…はずだったんだけど。



「あのー、義勇さん？」



「なんだ」



「なんですかね、この体勢は」



なんだか雰囲気が怖くて、近づかれる度に下がっていたら壁に追いやられて。



顔の両側に手をつかれる。



綺麗な顔が目の前に広がる。青い瞳になんだか吸い込まれそうだ。



ジッと見つめ返していると、義勇は目を逸らす。



「…そんなに見つめられると恥ずかしい」



頬を赤く染める義勇に、不覚にもキュンとしてしまう。可愛い。



「も、もう。見つめてきたのは義勇じゃん」



つられて私も顔が熱くなる。



不機嫌な音が甘い音へと変わった。義勇は再び私を見る。熱を帯びた瞳。



顔がゆっくりと近づいてくると、唇が触れた。



触れるだけの優しい接吻。



すると、甘い音だったのに、また不機嫌な音へと変わった。



唇が離れていく。義勇がムッとした顔で言った。



「宇髄に求婚されたんだな」









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新作できました！(新作ばかりすみません)

【鬼滅の刃】鬼専門の遊女

この小説と対になっております。こちらは鬼だけでなく鬼殺隊も出てきます。

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