*7話* ページ8
巡回が終わったのは、昼過ぎだった。今日はなんだか鬼の気配がしなくて、あっという間に終わってしまった。
やっぱり夜の方が探しやすい。
屋敷へと戻ると、見計らったかのように御館様からの手紙が届いた。
昨晩、柱や他の隊士数名が夜に気を失ってしまった。それは、血鬼術であることが予想されること。
その奇妙な血鬼術を使う鬼を早々に始末すること。
昨晩気を失った隊士は、夜の時間は外には出ないようにすること。
そう書いてあった。
任務中に気を失うことがあれば大変だ。たくさんの隊士が死ぬことになる。
お館様はそれを危惧しなさったんだろう。
柱でありながら、なんとも不甲斐ない…。
昨日の血鬼術中の夢…私だけが見たのだろうか?
それならば、私に想いを告げた炭治郎は、私の幻…?
んー、よくわからない。直接会って確認しよう。
*
*
*
蝶屋敷には、たくさんの人が訪れていた。
その中には義勇さんもいて…
「義勇さん!お久しぶりですね」
「…あぁ、そうだな」
手を振り駆け寄ると、なんだか少し戸惑ったような表情をしていた。
「義勇さんも血鬼術の件で来たんですか?」
「あぁ。胡蝶ならば薬を作れると思った」
「そうですね、しのぶちゃんならどんな薬でも作れそうですもんね」
そうして他愛ない話をしていると…
「あ、冨岡さん!…とA、さん…」
義勇さんの背中で隠れていて見えなかったのだろう、近づいてきて私の姿に気づくと、炭治郎は真っ赤になった。
この反応は…
「ちょっと来て」
炭治郎の手を掴み、走り出す。そして、人気がないところに来ると、
「昨晩の話をしよう」
「は、はい」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
新作できました。
【鬼滅の刃】男装女子、前世の恋人を捜す【現パロ】
【鬼滅の刃】鬼殺隊士専門の遊女
こちらもどうぞよろしくお願いします。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←*6話*
147人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩 - 面白いですね!続き楽しみにしてます! (2020年1月21日 13時) (レス) id: 059c2de8f9 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 陽雨さん» 返信遅くなってしまい、すみません(--;) ありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年12月31日 21時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
陽雨 - 面白いです。まぐわいをしなければって良いですね!更新頑張ってください!応援しております (2019年12月10日 12時) (レス) id: 60ccd0f591 (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 黒蜜さん» はい、もちろんです!出すのは少し後にはなりますが、必ず出します! (2019年12月8日 19時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜 - 伊黒さんをリクエストって出来ますか? (2019年12月8日 19時) (レス) id: 70d9f117f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ami☆ | 作成日時:2019年12月8日 19時