*10話* ページ11
余程急いで来てくれたのだろう、寮服のままだった。
3人の元へ駆け寄る。リリア先輩が悲しげな顔をしていたことに気付かずに。
「心配しましたよ…」
「ごめんね…。私も何がなんだか分からなくて…」
「おや、泣いていたのですか?泣かせていいのは僕達だけなのに」
「ジェイド達も泣かせちゃダメに決まってるじゃん…」
「泣き虫なの変わんないねぇ〜」
みんなよしよしと頭を撫でてくれる。私よりもずっと大きなその手が心地良い。
「…それで、体が透けていると言っていましたが…」
「うん。体から泡が出てきて…消えそうだった…」
思い出すだけで体が震える。
そんな私を、アズールが優しく抱きしめてくれた。
「Aが消えるなんて…そんなこと、僕達がさせない」
「うん…」
安心感が凄い。本当に頼りになる。
「アズール〜、いつまでAを抱きしめてんの?」
「そうですよ。僕達もAを抱きしめたい」
「全く…」
アズールは私から離れる。フロイドとジェイドが交互に抱きしめてくれる。
陸だとみんなの顔が遠くに感じて、少し寂しい。
「少し良いか?」
リリア先輩がいつの間にか、隣にいた。
3人は少し警戒する。とは言っても、アズールとジェイドはにこにこと笑っているが。
「なんでしょう?」
「Aの呪いのことじゃ」
「はぁ〜?呪い?」
「そうじゃ。…A」
リリア先輩は真剣な目で私を見る。
「お主は、神から怒りを買うようなことをしたか?」
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晴 - 面白かったです。更新待ってます! (1月23日 22時) (レス) @page16 id: a1e8b21e58 (このIDを非表示/違反報告)
Rin(プロフ) - 続きが楽しみです 更新頑張って下さい‼︎ (2023年3月16日 18時) (レス) id: a3128229fd (このIDを非表示/違反報告)
あぽろ - リリア可愛い…続き待ってます((‘д’o≡o’д’)) (2020年8月2日 9時) (レス) id: a236361d3f (このIDを非表示/違反報告)
ami☆(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます、そう言っていただけて良かったです(^^) はい、頑張ります!! (2020年7月23日 19時) (レス) id: 8fb5979ada (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。更新頑張ってください! (2020年7月20日 6時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ami☆ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/ami22665020?p=s
作成日時:2020年7月15日 16時