女囚人の恋愛事情【金カム】 (ページ5)

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｢いいかA。男を見極めるには…チンポだ｣

『牛山ぁ…またその話？』

私はよく同房の囚人達に恋愛相談をする事が多い。
特に不敗の牛山は、毎回よく分からないチンポ講座をしてくる。

｢にしても、Aはどんな奴が好みなんだ？｣

『うーん……そうだなぁ……かっこよくて、優しいけど少し意地悪で、私の事守ってくれて…
あと──｢もういい｣』

牛山に話を止められた。まだ話の途中なのに。
私は他にも、いつもそばに居てくれる人が第一条件だと思うな。

｢俺だったらAちゃんの事守ってあげるよ！｣

『白石は弱そうだから嫌』

｢ｸｩｰﾝ｣

｢Aはこの中にいる囚人の中で付き合えると思うのは誰だ？｣

牛山が意外な質問をしてきた。
この中で付き合える人？

うーん。今までそんな事考えたことが無かった。
私は同房の25人の顔を眺めた。

白石はもう論外。牛山も優しそうだが何されるか分からない。二瓶は妻子持ちって言ってたし。
家永も危なそうだ。

消去法で考えると………

『土方………かな？』

私はそう答えると二人の目が丸くした。
自分も何で土方を選んだか分からない。

｢ほう……私を選ぶとは意外だな｣

私達の話を聞いていたかの様に土方が私達の前にやってきた。