女囚人の恋愛事情【金カム】 (ページ3)

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『あ～……どこかに良い男いないかなぁー…』

｢Aちゃん、またその話かよ｣

『だって、好い人がいたらこんな所にいないんだよ』

｢じゃあ俺と付き合う？｣

『嫌だ』

｢ｸｩｰﾝ｣

私は今網走監獄内にある畑で、白石由竹と言う男と一緒に畑を耕している。

何故網走監獄にいるかって？
それは勿論、捕まったからだ。
沢山の人を殺ったから。

私が悪いんじゃない。悪いのは全て彼達だ。
だって私に隠れて浮気をしたり、逃げようとしてたからだ。結婚だって考えてた。

私はそれを許せず彼や浮気相手を小刀でね。
結構呆気ないものだったよ。

それを何回も繰り返してる内に警察に見つかり監獄に入れられたよ。

話によれば、ここには女性は私だけで全員男性らしい。だったらここで良い男に出会えると思ったが、みーんなオッサンばっかり。がっかりしたよ。

｢Aちゃん大丈夫？｣

唯一私と歳が近い白石が私の恋の相談相手になってくれてる。まぁ得する話はしてくれないけど。

『はぁ……恋したーい!!』

私は畑の中心で叫んだ。
すると1人の看守が私たちのもとにやって来た。

｢……ったく、こんなとこで騒ぐな｣