20.クリスマス ページ21
12月25日。クリスマス当日。
昨日も夜遅く帰ってきた百之助さん。
今日も残業かなと思ったが……
｢今日18時に駅で待ってろ｣
｢え？｣
｢店を予約した。良い格好で来いよ｣
もしかして今日の為に残業してたのかな？
私はちょっと嬉しくなり｢わかりました｣と返事した。
時は流れ時刻は17時半。
私はちょっと良い服装を身に纏い、クリスマスプレゼントを持って家を出た。
外は既に暗くイルミネーションが彩っていた。
その周りにはたくさんのカップルがデートしていた。私もこれからこの人達みたいになるのかなと少し期待をしてしまった。
駅に着くと時刻はちょうど18時。
少し待つと仕事帰りの人達がずらりとやって来た。
その中から百之助さんの姿も見えた。
｢悪ぃな。待ったか？｣
｢いえ、大丈夫ですよ｣
｢そうか。それじゃあ行くか｣
百之助さんは私の手を握りお店へ向かった。
｢…着いた｣
着いた場所は誰もが高級そうに見えるお洒落なレストラン。もしかしてここに入るの!?
｢ここですか？｣
｢あぁ｣
私食事のマナーとか分からないですが大丈夫だろうか。
それでも百之助さんは｢入るぞ｣と私の手を引っ張りレストランの中へと引きず込まれた。
中に入るとクリスマスという事でたくさんのカップル客がいた。
私達は席まで案内されるとそこはとても絶景の良い所だった。百之助さんよく予約とれたね。
しばらくするとコース料理やシャンパンがきた。
私はお酒が飲めないのでシャンメリーで乾杯した。
私達は食事をしている中、他の席にいるカップル客がその場でプロポーズをしていた。
｢…どうした｣
｢い、いえ、何でもないです｣
私は急いで食事へと目線を戻した。
私もいつか結婚したいなとつい憧れを持ってしまった。まぁきっとまだ先だと思うけどね。
結局私と百之助さんはレストラン内で会話することなく、食事が終わってしまった。
その後も会話すること無く手を繋いでマンションへ向かっていた。
そう言えばプレゼント渡しそびれたのを思い出した。まぁマンションに戻ったらでいいかと思うと、百之助さんは公園の前で立ち止まった。
｢A、ちょっといいか？｣
｢はい？｣
2人は薄暗い小さな公園に入り、1つしかないベンチに座った。
｢どうしたんですか？｣
｢…A｣
百之助さんは私の目の前で膝ついて、ポケットの中から小さな箱を取り出し、その中には光り輝く指輪が入っていた。
｢A……俺と結婚してくれ｣
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みっちょん(プロフ) - 初めまして！尾形さんの家政婦さん拝見させていただきました！めちゃくちゃ面白くて、結婚式の夢主が尾形さんへの手紙を読み上げる所は感動して心の汗がとまりませんでした！素敵な作品ありがとこざいます！！ (2022年9月15日 17時) (
レス) @page41 id: 1408e3bd7a (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございますぅぅぅ!!甘々なストーリーになってしまいましたが楽しんで頂けて嬉しいです！ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 完結おめでとうございますぅぅぅ!!!!とっても面白くて毎回毎回尾形さんにキュンキュンしてました……！ (2019年9月15日 23時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！らる様も新作楽しみにしてます！ (2019年8月1日 22時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 待ってました!!このシリーズ大好きなので、続編が出て嬉しいです!!更新頑張って下さい!!体調にもお気をつけて!! (2019年8月1日 14時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年8月1日 13時
