03.家政婦生活�� ページ4
私は勇作様の無茶振りで兄様の家へ向かうことにした。本来は勇作様も家まで同行する予定だったが急な出張で私ひとりのみになった。
頼りになるのは住所が書いてある地図と勇作様から借りた1枚の写真のみ。これだけで兄様の家を探すのは結構大変だ。
｢えーと……ここだ！｣
見つけたのはごく普通のマンション。
天気はどんよりしてきて、もう少しで雨が降りそう。早く中に入らないと。
｢名前はたしか……尾形？｣
ん？兄弟なのに苗字が違う？一体どういうことなんだろ？
とりあえず私は部屋を探し、インターホンを押した。
ピンポーン
｢…………｣
出ない。勇作様は今日は日曜日で仕事は休みって言ってたけど……
ピンポーン
｢…………｣
やっぱり出ない。留守？それとも居留守？
｢尾形様ー、いらっしゃいますか？｣
返事がない。どうしよ。時間をずらして改めて来るか？でも外を見ると雨が降り出した。しかも傘は持ってない。びしょ濡れにはなりたくない！
｢尾形様！いらっしゃいましたら開けてください！｣
｢尾形ならさっきコンビニ行ったよ？｣
突然声をかけてくれたのはお隣の住人だった。
顔に傷跡があるけど優しそうな男性。
｢そ、そうですか。ありがとうございます。｣
私大声で呼んでたの聞こえてたのかな。なんか恥ずかしくなってきた。
｢尾形に用？｣
｢ええ。まぁ…｣
｢ふーん。尾形にもこんな可愛い子と知り合いがいたとはね………あ、来たぞ｣
お隣さんと話しているうちに尾形様が帰ってきた。
写真を見ると同一人物だが、勇作様とは似てない。
お隣さんは会えたことに安心したのか｢そんじゃあ、俺はこの辺で｣と自分の部屋へと戻った。
家の主の尾形様は私に近づき睨む目で見ていた。
｢……お前誰だ？｣
｢えっと…花沢家の家政婦をしてます、春野Aと申します。勇作様の頼みで尾形様の家政婦としてやって来ました！｣
｢そんな事頼んだり、頼まれた覚えはない｣
｢でも勇作様、兄様が心配って……｣
｢俺は俺なりに生活してるから心配しなくていいって勇作さんに伝えてください｣
｢でも………！｣
｢帰れッ｣
バンッ
私は尾形様に会えたのに家に入らないまま追い返された。外は雨が強まり大雨。私の新しい家政婦生活初日でやばい事になってます！！
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キノ(プロフ) - 最高でした。鼻血が滝のように溢れてきます。2の方も見てきます。いってきます。 (2020年1月7日 22時) (
レス) id: b2c18f3154 (このIDを非表示/違反報告)
らる - ぜひ読ませて頂きます！ヒンナでした！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！なんとか完結することが出来ました。個人的にもこのストーリーが気に入ってます。他の小説も読んで頂けると嬉しいです！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる - 最後までドキドキが止まらないとても ほっこり キュンッと来る面白さたっぷりの小説、見ていて飽きませんでした!!最終回、お疲れ様です！これからも頑張って下さい!!(長文失礼致しました) (2019年7月19日 22時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！もう少しで最終回となりますが、温かい目で見守ってください！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年6月1日 14時
