16.お弁当�� ページ17
鯉登side
翌日の昼休み……
おいは昨日の事もあって、シェフに最高級の弁当を頼んだ。
｢今日の昼飯はこれまた気合いの入った…｣
｢あぁ、今日はシェフの興が乗ったようで、旬の食材の中で最高級のものを産地直送で調達したようだ｣
｢へー美味そうだな｣
そうだろ！ならばお願いする事だな！一口分けてくれと！
そうすればおいも寛大な心で｢月島の弁当と交換だ｣と受けてあげよう。
さぁ！いつでも来い！
｢じゃあ俺らも食うか｣
｢そうっすねー。今日の弁当は何すか？｣
｢のり弁だ｣
｢わー！今日もたこさんウィンナー入ってる！｣
｢月島ぁ……たしか、いごねり好物だったよな？食うか？｣
おいは月島に見えるように弁当を見せた。
(絶対何か企んでるに違いない。
｢月島ぁ、これはなんだ？庶民の弁当だな。憐れな月島に施しを与えようじゃないか｣と思っている。
俺は哀れまれている！？)
｢う…受け取らん…俺は断じて受け取らん！そんな高級な物を譲られても返せるようなものが無い！｣
そのたこさんウィンナーでいいんだ！！と思いながら、おいはつい机に頭をぶつけた。
｢鯉登課長頭大丈夫？｣
あぁもう悪口に聞こえて仕方ない！
｢というより、なんだそれ……｣
いつもコンビニで済ましてる二階堂が弁当を持っている。
｢あぁ！月島さんが俺の分も作ってくれたんですよ｣
｢今家に食材が多くてな。腐らすのも勿体ないし、一人分も二人分も大して変わらんからな｣
｢美味いです！｣
｢そうか、良かった｣
人の姿した家畜…プライドが無く他人に依存する事にばかり長けた寄生虫…なんておぞましい生き物…
おいはお前を絶対赦さん……
｢しまった！午後から会議があったのだ！急いで準備に取り掛からないと！｣
月島は先程と違い食べるスピードが速くなる。
そして最後の一口にたこさんウィンナー……
｢それでは行ってきます！｣
｢…………｣
月島は空になった弁当箱を持って食堂から去って行った。おいは何しちょる……あのたこさんウインナーの為に何を……
｢鯉登課長、あーん｣
｢キェ？｣
二階堂はおいの口に月島が作ったあのたこさんウィンナーを入れた。
｢美味いっすか？一緒に食べましょ？｣
｢二階堂…すまん。おいはお前のこと誤解してた。お前はちゃんとした人間だ。自信持て｣
｢今までなんだと思ってたの！？｣
｢…………弁当か｣
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キノ(プロフ) - 最高でした。鼻血が滝のように溢れてきます。2の方も見てきます。いってきます。 (2020年1月7日 22時) (
レス) id: b2c18f3154 (このIDを非表示/違反報告)
らる - ぜひ読ませて頂きます！ヒンナでした！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！なんとか完結することが出来ました。個人的にもこのストーリーが気に入ってます。他の小説も読んで頂けると嬉しいです！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる - 最後までドキドキが止まらないとても ほっこり キュンッと来る面白さたっぷりの小説、見ていて飽きませんでした!!最終回、お疲れ様です！これからも頑張って下さい!!(長文失礼致しました) (2019年7月19日 22時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！もう少しで最終回となりますが、温かい目で見守ってください！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年6月1日 14時
