40.あんこう鍋�� ページ42
｢尾形さん、おかえりなさ……｣
玄関を開けると大きな発泡スチロールを持ってる尾形さんが立っていた。
｢それ…あんこうが入ってるのですか？｣
｢そうだ。重いから早く入れろ｣
私は急いで尾形さんを部屋に入れ、尾形さんはそのままキッチンへ向かい、箱を開けた。
私は尾形さんの後ろで箱の中を覗くと、中から大きく口を開けたあんこうがでてきた。なんか怖い。
｢あとは任せた｣
｢あとは任せたって尾形さん手伝ってくれないのですか!?｣
｢あぁ。お前が作ったあんこう鍋が食いたいからな｣
えぇー!?結局尾形さんはタバコ吸いに逃げ、私に任せっきりにした。
私は再度あんこうを見ると、私を睨んでいるかのようにこっちを見ていて気持ち悪い。
とりあえず早く作らないと尾形さんに怒られると思い、私は急いであんこう鍋を作り始めた。
｢やっとできた…｣
料理下手な自分から見てもいい出来栄えに見える。
尾形さんには申し訳ないがしいたけ入の肉団子も入っている。
私は尾形さんを呼び鍋の蓋を開けた。
尾形さんも鍋の出来栄えを見て｢おぉ｣と呟いていた。でも気になるのはあの肉団子だった。
｢おい、この肉団子はなんだ｣
｢私のオリジナル肉団子です！｣
尾形さんは恐る恐る肉団子を取り一口で食べた。
｢……美味い｣
尾形さんがしいたけに気づかず普通に食べた！
まさかと思ったが次々と食べていった。嬉しい！
｢……どうした。顔がニヤついてるぞ｣
しまった！つい顔がニヤついてしまった。これはまずい。
｢何か入ってるのか？｣
｢うぅ…ごめんなさい。肉団子の中に細かく刻んだしいたけが……｣
｢はぁ……｣
尾形さん怒ってる……私尾形さんとの約束破ったから家から追い出される……
｢美味いから今回は許してやる。次は無いぞ｣
嘘!?絶対怒られると思ってたのに許してくれた。
私はホッとしてると尾形さんが私にあんこうを差し出してきた。
｢おい、さっさと食え｣
私は尾形さんが差し出してきたあんこうをパクッと口に入れた。
｢…美味しい!｣
尾形さんは｢だろ？｣と言いながら私に次から次へとあんこうを口に入れてくる。
｢ちょっと…尾形さん!自分で食べれますから!｣
｢お前に俺の好物を知る為に食わせてんだ。有難く思えよ｣と言いながら尾形さんはニヤッと笑いながら食べさせてくる。
勿論あんこう鍋は好きになったが、少し恐怖心を持った私であった。
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キノ(プロフ) - 最高でした。鼻血が滝のように溢れてきます。2の方も見てきます。いってきます。 (2020年1月7日 22時) (
レス) id: b2c18f3154 (このIDを非表示/違反報告)
らる - ぜひ読ませて頂きます！ヒンナでした！ (2019年7月20日 0時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！なんとか完結することが出来ました。個人的にもこのストーリーが気に入ってます。他の小説も読んで頂けると嬉しいです！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
らる - 最後までドキドキが止まらないとても ほっこり キュンッと来る面白さたっぷりの小説、見ていて飽きませんでした!!最終回、お疲れ様です！これからも頑張って下さい!!(長文失礼致しました) (2019年7月19日 22時) (レス) id: f40689aef1 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - らるさん» ありがとうございます！もう少しで最終回となりますが、温かい目で見守ってください！ (2019年7月14日 13時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年6月1日 14時
