検索窓
今日:2 hit、昨日:21 hit、合計:78,327 hit

38.キサラリ ページ40

杉元さんが取り出した謎の棒。
持ち手の上は3つに分かれ布が巻かれてる。
使い方を当てると言っても全く分からない。

「まずは牛山やってみろ!」

「え?俺?あたい未亡人…戦争で夫を亡くしてひとりぼっち。でも体は正直うずくのよ。でもこんな時はこれがあれば満足出来るの!はぁ〜痒い所に手が届く」

「全然違うッ!次Aちゃん!」

「えっ!?えーと……少し遠い物を取りたい時に、これがあれば動かなくても取れる!的な?」

「違う違う。じゃあ次!レタンノ エカシ。今のやり取りで何して欲しいか分かりますよね?」

「早くやってくれよ爺さん」

「私も正解を見たいです!」

「ん?綺麗好き?綺麗なジジイ!」

「わかった!お気に入りの服だ!」

「お気に入りの服でお出かけしてる」

「疲れた!」

「腰が痛い」

村長は色々な仕草をして、私達が答える感じになっていて、最終的に棒の三本の上に座った。

「なるほど…そういう使い方もあるのか!」

「もういいよこせ。俺が正しい使い方を当ててやる。」

「尾形に分かるかな〜?」

尾形さんは笑顔で棒を貰った。やばい。
すると尾形さんは上から棒を振りかぶり、村長の足の小指に直撃した。

「痛たあっ!」

「!!」

「この使い方が正しかったようだな」

「ジイさん日本語話せたのか!?」

「日本語を話せるアイヌなんて珍しくも何ともない!何てことをするんだ尾形っ」

「ほんとにアイヌなら痛い時とっさに日本語が出るもんかね?」

「そもそもこの人達がアイヌのふりをしてなんの得があるって言うんだ!?」

「そうだな。俺もそこが知りたいね。ちょうど戻ってきた弟くんにも聞きたいことがあった。」

このやり取りをやってると、弟さんが帰ってきてた。でもアシㇼパちゃんが戻ってない…

「あの、アシㇼパちゃんは?」

「弟が言うには、あの娘は近所の女性に刺繍を教わって夢中になってるそうだ。まぁこんな所は子供に見せない方がいいだろう」

そういうと、杉元さんは棒を持って弟さんの顔を殴った。

「アシㇼパさんが「刺繍に夢中」だ?てめぇ…あの子をどこへやった?」

「あ?なんだその足」

弟さんの足首には刺青が…!

「そうそう、さっきも出ていく時にちらっと足首に見えた気がしたんだよな。その「くりからもんもん」が」

「ヤクザがアイヌのふりか









うぇろろろろ ごうろろろあぁっっ!!」

今まで聞いたことがない杉元さんの声がコタン中に響いたのであった。

39.偽アイヌ→←37.ムシオンカミ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (33 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
75人がお気に入り
設定タグ:ゴールデンカムイ , 尾形百之助 , 金カム   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あいあい - え?甥じゃなくて姪なんですか?金カムのファンなら基本設定は守りましょうよ、現代ならまだしも戦時中の日本の陸軍に女なんて入れませんよ、てか女に軍入る資格なんてなかったですし軍の中に女性がいるのはせいぜい慰安婦的な役割ですよ。夢小説とはいえ勉強不足では? (2020年4月15日 8時) (レス) id: 863a870784 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - ハクさん» コメントありがとうございます!続編もよろしくお願いします。 (2019年6月6日 22時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 続編決定おめでとうございます。これからも更新楽しみにしています! (2019年6月6日 20時) (レス) id: e68df6da4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:コロッケ | 作成日時:2019年5月12日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。