20.脱走兵 鶴見side ページ22
｢今日も発見することができませんでした。｣
｢そうか。ご苦労、下がって良い。｣
Aくんが居なくなって数日が経つ。
私と捜索隊とで脱走兵を探しに山奥へ行き、私が尾形上等兵と共にいた二階堂の相手をしているうちに居なくなった。
Aくんは尾形上等兵を追いかけたまま行方不明になったのか…
それとも尾形上等兵を見つけて一緒に逃げたのか…
何れにしても、彼女は彼に好意をもっているはずだ。
私の身内に脱走兵が出るなんて、元も子もない。
｢鶴見中尉殿、少しは休まれた方が良いかと。｣
｢あぁ、そうだな。｣
そして先に脱走した尾形百之助は…自刃した第七師団の師団長である花沢中将が妾に産ませた子供。
花沢中将の父上も軍人…百之助は優秀な軍人の血統だ。
父を自刃に追い込んだ政府に復讐するため私の下についていると思っていたが、もとから野心の強い男でいまいち腹の底が読めない。
分かっているのは兵士として卓出で敵に回すと非常に厄介だということ…
｢……月島軍曹、もし貴方の身内に脱走兵が出たらどうする。｣
｢どうするって……まさか！｣
｢いやいや、聞いただけだ。｣
｢月島ァ！Aが行方不明なのは本当かァ！？｣
｢おぉ、鯉登少尉。来とったか。｣
｢キェェエェェエェ(猿叫)｣
｢人の顔を見て騒ぐんではない。｣
｢キェェエェェエェ(猿叫)｣
｢鶴見中尉殿、鯉登少尉は連隊に入ってからAさんのこと兄の様に慕ってましたから心配なんですよ。｣
｢！！(強く頷く)｣
｢月島軍曹、他の兵士に引き続きAくんと刺青人皮を探すのを伝えておくれ。私達は夕張へ向かうぞ。｣
｢はっ！｣
｢鶴見中尉どん！おいも一緒に同行します！｣
｢鯉登少尉は引き続き旭川で待機してくれ。Aくんが見つかったらすぐに連絡してくれ。｣
｢そ…そんな…｣
Aくんはもう金塊の意味を知っているはず
さぁ……見つけたらどう調理しようか…
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｢上等兵と補佐官の旅路｣を閲覧して頂きありがとうございます！
まだ連載中ですが、新しい夢小説を作成しました。
｢鯉の聖地巡礼｣
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mh0630gaku2/
鯉登少尉の夢小説となってます。
よろしくお願いします(●´ω`●)
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あいあい - え？甥じゃなくて姪なんですか？金カムのファンなら基本設定は守りましょうよ、現代ならまだしも戦時中の日本の陸軍に女なんて入れませんよ、てか女に軍入る資格なんてなかったですし軍の中に女性がいるのはせいぜい慰安婦的な役割ですよ。夢小説とはいえ勉強不足では？ (2020年4月15日 8時) (
レス) id: 863a870784 (このIDを非表示/違反報告)
コロッケ(プロフ) - ハクさん» コメントありがとうございます！続編もよろしくお願いします。 (2019年6月6日 22時) (レス) id: 544c4a412b (このIDを非表示/違反報告)
ハク(プロフ) - 続編決定おめでとうございます。これからも更新楽しみにしています！ (2019年6月6日 20時) (レス) id: e68df6da4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コロッケ | 作成日時：2019年5月12日 19時
