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目黒くんには家を出る前に連絡をいれ 、近所のスーパーでたこ焼きの材料と少しおかずを作ろうと使えそうなものを見繕う。
スーパーをうろうろと周り、ラウールくんがいるからお酒は飲まないかなと炭酸飲料を何本かカゴに入れる。
会計を済ませ、パンパンになったエコバッグ2つを持って駐車場に向かうと、出口すぐの分かり易いところに目黒くんの車を見つける。
すると、運転席のドアが開き、マスクと帽子姿の目黒くんが駆け寄ってくる。
「すげー荷物。」
「ごめん、買いすぎちゃった。」
そう言って、私の手からサラッと荷物を奪う。
私は自然と助手席に座り、目黒くんのお家へ向かう。
「元気だった？」
「えっ、うん。元気だよ？」
「ん、よかった。
ほぼ毎日LINEしてたけど、会うのはちょっと久しぶりじゃない？」
「確かにそうだね。
でもほぼ毎日連絡取ってたから、久しぶりな感じしないなー。」
「ね。
今日さ、ほんとはラウールがみんなも誘おうって言ったんだけど、俺が断った。」
「え、そうなの？
みんな呼んだらよかったの…」
「だって、みんな呼んだらAさんとちゃんと話せなくなるじゃん。」
「そ、んなことないでしょ。」
「特にしょっぴーとかね？」
「なっ、なんで渡辺くんが出てくるのっ…」
「んー？なんでだろうねー」
変な空気を変えようと慌てて話題を逸らしたけど、不意に出てきた渡辺くんの名前に動揺してしまう自分がいた。
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作者名：まりも | 作成日時：2021年2月22日 9時
