世界一アニバーサリー！The Final【世界一クラブ】

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分かってる、貴女は義姉の話をすると
すごく自然な笑みを浮かべる(だって
貴女の好きな人はあの人だから)



だから嫌いな私を側に置くんでしょ？
(そしたら義姉とも仲良く出来るし)



その瞳に私が映る事なんて反吐が出る
(だって、そんな貴女が好きなんだ)




貴女は誰にでも厳しくって冷たくって
(でも、表現が出来ない...弱々しい人
なんだ)





大丈夫 私は其れでもいいから
(貴女の唯一の吐口にだって
私はなろう)




『お前なんか嫌いだ』




『けど』




『...能力は、評価してる』




私が無茶をしても本気で心配をして怒って
くれるのは貴女だけだから、それを無しに
考えても貴女が好きだから




貴女の側にいたら私の呪われた身体も
私と義姉の中に流れてる忌々しい血も
忘れられる



その代償に貴女から嫌われていても
それでいい、君の為なら何でもする
君の為なら殺しも暴力も騙しも辞さ
ない





君の為なら





君の





為なら






だから





月「アイツの事なんか能力 以前の問題だ
見ただろう？まるで蛾のように着飾って
見境なく男に群がる」




だからさ



月「見た目だけで、中身は泥より醜い
卑しく穢らわしい...見るのも話すのも
嫌だな」



だからね



月「はぁ...」




月「何故 あんな綺麗な人と血が
繋がってるのか...嘆かわしい...」



ねえ、お■さん



月「あの生物(なまもの)風情が」




うん、そうだよ。知ってたよ。
(貴女は私がいなきゃ ずっと
呪いの言葉を吐いてる)




知ってたから、辛くなんてない。
(だって皆も私も貴女も知ってる
から)






貴女が私を愛すのは利用価値があるから
無くなれば捨てられる、だとしても私は
嬉しかったんだ




貴女に褒められて怒られた時に、私は
確かに家族の『愛』を感じたんだから





貴女は人を呪わなきゃ自分を呪わなきゃ
生きていられない人だから、貴女の杯は
貴女の弟がいる限り満たされる事が無い
から



分かってる、分かってるよ




愛されてない事ぐらい




とっくに知ってたさ！




でも、でも




「私は...」







「＿＿＿＿＿＿愛してるんだよ」




一生 届きやしない





月華の貴女。

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