彼氏ができない理由は【呪術廻戦】

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「部屋から酒持ってくるわ」

『なんでそうなる？？』

「飲んで忘れよう。そんなゴミみたいな男振って正解だよ」




これも硝子なりの優しさって事知ってる。
みんなが優しくて、それが嬉しくて胸が熱い。


どこから用意したのかわからないお酒を飲んだ。
体がポカポカしていい感じ。




『優しいね、私の同期は』

「Aが馬鹿みたいなやつにホイホイついていくからこうなるんだけどね」

『クッソ〜〜もう体に傷は作んない、無下限バリア無くともなんとかしてやる』




とっくに日付も回って、五条は下戸だったのか一杯で潰れて寝て、ダラダラと3人でゲームしながら話した。


後数時間で日が昇るって時間なのに、硝子の携帯が鳴った。




「急患らしいから行ってくる」

『うわー……一緒に行こうか？なんか手伝うよ』

「酔ってるアンタに来られても困るし。ちゃんと部屋帰んなよ」




こんな時間なのに呼び出されて行ってしまった。
私の知らないところで硝子はとんでもない苦労をしている事を知った。




『……硝子も行ったし五条は寝てるし、私も部屋に帰ろうかな
それにしても惜しかったなぁ〜〜ワンチャンあったのに』

「ワンチャンねぇ……Aは期待してたんだ」

『そりゃするでしょ』




なんて事を話してんだ。さっさと帰ろ、と立ち上がろうとすると腕を引かれてバランスを崩す。




「絶対優しくするから、どう？」

『変な冗談やめてよ』

「冗談じゃないよ」

『えぇ………』




割と真剣な目をしてるから余計にわかんない。

緊張はするけど、どんなものか興味はある。


相手は多分経験豊富だし、傷だらけの体を見ても何も言わないと思う。

興味が勝って断る理由も……ない……




『いろいろと幻滅しない？仮にも今日裸見せてフラれた女だけど』

「英雄の証なんでしょ？じゃあ誇り持ってよ」

『いいヤツか……』




五条の部屋でやるわけにもいかないし、隣の夏油の部屋で一晩過ごした。


言葉通り「痛くないか」とか心配してくた上に「傷も綺麗」なんて言われて。

その時限りの愛に酔った自分はやっぱチョロい。





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