彼氏ができない理由は【呪術廻戦】

理由9、看病も完璧 ページ21

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体のダル重さ。
悪寒に倦怠感。

脇に挟んだ体温計を取り出すと37.5℃


微妙に風邪引いた。



《熱出たから学校休む》と硝子に連絡して布団に潜り込んだ。

今日の体育絶対出たかったし、ノート書く量多い授業ばっかだったから休むのは辛い。
だけどこのダルさには従うしかない。



手に握っていた携帯が震えた。
硝子から返信。そこには《5分後に行く》と書かれていた。




『ホントに来たのね、移っても知らないよ』

「夜蛾センにはお見舞い行くから遅刻の許可得たし。医務室からいろいろ貰ってきた」

『とても助かる硝子様……』

「あとこれは五条のだけどプリン。他に無かったから後輩パシってる。昼休みに来ると思うよ」




後輩ズ……パシらなくても夏油の乗り物型呪霊とか五条のチートワープとかあるのに……硝子に言われたら逆らえないもんな、可哀想……




「風邪は引き初めが肝心って言うからちゃんと休みなよ。
最近頑張ってたし疲れが出たんだろ」

『ここまでしてもらったんだし、明日には治してみせる』

「今日の授業のノート貸して。書いといてあげるから」

『優しすぎて泣いていい？？』

「涙よりタバコ寄越せ」




初めから硝子が無償で書いてくれるとは思ってないけどさ。
ここまで優しくしてもらっちゃワンカートンぐらい買うよ、買えたらだけど。


ノートを渡すと硝子は教室へ向かった。
午前中はゆっくり寝て、だけど体が鈍らないようにストレッチもした。



昼休み、後輩ズは買ってきた物を持ってきてくれた。




『……色々買ってきたね』

「風邪の時にあったらいいなって思うもの全部買ってきました！」




ずっしりと重た過ぎる袋を受け取った。
風邪薬、冷えピタ、スポーツドリンクにジュース、お菓子など……

お金はなんと五条が出してくれたらしい。




可愛い後輩ズに癒され、冷蔵庫も充実して体力も回復。
夜には熱も下がって、次の日は普段通り登校した。




「はい、これ昨日のノート」

『硝子〜ありがとう！』

「書いたのは夏油だけど」

『100%読みやすいじゃん、ありがとう』




綺麗な字でわかりやすく付箋にメモ書き付き。
夏油にお礼を言いに行くと「治ってよかったね」と頭を撫でられた。




『ホント、いいヤツ集まりすぎなのよ……』




私の周りは看病まで完璧すぎる。





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