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十五日 ページ16

「あ、雪掻き頼むついでと言っちゃなんだけど、新人ちゃんに名前でも教えてあげなよ」


宇佐美は頭上で腕を組みながら一等卒の者達にそう命じた。
一等卒達はお互い顔を合わせあって確認した後、横一列になっている左側の人物からから話し始めた。


「俺は三島。君は森畠君だっけ?
これからよろしく」

「此奴は目がとても輝いていて直視ができない。
日を遮るものが必要そうだな」


尾形は巫山戯て三島の説明に少しばかり付け足した。その言葉に他のものは声を出さずに腹を抱え笑った。

次は、三島一等卒の隣に居る、双子であろう瓜二つの顔の者の紹介になった。
しかし、二人は黙ったまま一向に口を開かないので宇佐美が話を進めた。


「こっちの奴が二階堂洋平で、こっちが浩平だ。」

「上等兵殿。逆です。」

「え?
でも同じじゃん」

「えぇ...」


宇佐美は二階堂兄弟にそう言うと、次は隣の人物へと目を移した。


「お前は確か.....。」

「野間です。」

「あぁそうそう。
ごめんねぇ、名前覚えるの苦手で...」


宇佐美は笑いながらそう答えるが、野間はとても悲しそうな表情で目線を雪が積もっている地面へと落とした。

上等兵の二人組がヘラヘラと部下達を笑っていると、黒い影が背後の木陰からぬっ...と出てきたのが見えた。


その場にいるものは、その黒い影ち一斉に目を向ける。
その影の正体とは...


「お前らは何をサボっているんだ?」

「玉井伍長殿...?」



出てきたのは、伍長である玉井。
どうやら先程の我々と同じく声を聞き付け来たようだ。


「新人教育ですよ」


尾形が作り笑いでそう答える。


「俺には全く新人教育には見えないがなぁ」


玉井伍長は顎に触れながら、跪く一等卒と我々を交互に見た。


「んー。お前ら全員雪掻き追加で」


・・・「「「え?」」」・・・


「さ、さっさと始めるッ」


そう言って手を叩く玉井伍長に告げられた言葉に、我々は暫く空いた口が塞がらなかった。

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赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» コメントありがとうございます!はいっ勇作さんも大好きで大好きで予定より早めですが登場させました!あの笑顔って営業スマイルって呼ばれてるんですね…!(伝わってるのがすごい)笑顔がぎこちない尾形上等兵も大好きでこちらも登場させました! (2019年2月13日 18時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - こんばんは!勇作さんでましたね…!尾形の営業スマイルが思い浮かびます笑今回のお話もとても好きです( ´∀`) (2019年2月13日 0時) (レス) id: 5510d14e32 (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» こんばんは!私ニコニコ初めてだったんですが、まさか.....反応してくださるとは思ってもいませんでした(--;)そして、最近最新なくてすみません。勉強の野郎が邪魔をしてくるんです.....w (2019年2月4日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - めろんMiiです!お久しぶりです。ニコ生面白かったですね…僕もなにかコメントすればよかったです笑 (2019年2月4日 19時) (レス) id: a461264cdc (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - めろんMiiさん» ありがとうございます!(●´▽`●)やっぱり男前のキャラはカッコよく登場させなければと言う使命感が働きまして...^^ (2019年1月4日 14時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤青ほとゝぎす | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年12月12日 23時

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