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八日 ページ9

自分はその後、状況が掴めずしばらく呆然としていた。


「おい!お前ら何やっているんだ!!」


騒ぎを聞き付けた上官がこちらへ走って来る。

中里と一等卒達はそんな状況でも口喧嘩をしており、自分はそれを呆然と眺めていた。

上官は中里達の争いを止めると、突っ立ったまま動かない森畠に話しかけた


「お前が森畠だな?
実は先程、偵察に来ていた情報将校がお前を他の第七師団への移動を更に上の上官へ掛け合ってくれるそうだ。

お前、ここの隊にいても争い事に巻き込まれてばかりだしいい機会だろ...?」


森畠は突然の話でまた頭が困惑してきて、その言葉を理解するのにしばらく時間がかかってしまった。
しかし理解した途端、森畠の心は不安でいっぱいになった。


「と、とんでもないです!
自分はまだ二等卒でなんの役にも立てない者ですし...!」

「お前、今まで剣道とか、剣術ではで負け無しだろ?
逸材を失うのは少し痛いが、ここの奴とはもう絡みたくないだろう」


「...っですが」


「短い間だったがじゃあな。あっちでも達者でな」



そう言うと上官は一等卒達を摘んで連れて行った。
そんな中、突っ立つ森畠を中里は背中を小さく叩いた。


「...お前、あっちの隊に行っちまうんだな。」



その中里の声はとても寂しそうで暗かった。



「あんま遠くなんねぇけどよ。
手紙さ、よこせよ」

「え...」



思った以上に中里が悲しんでいるのを見て、自分はとても申し訳ない気持ちになった。

しかし、これが最後となるかもしれない。
森畠は微笑んでそんな中里に話しかけた。


「中里。泣かないでよ」


「な、泣いてねぇし...っ!」


「ははっ...分かりやすっ
でも本当に今までありがとう」


「なんだよ突然...。とりあえず飯食うぞ!」



中里は、話をはぐらかすようにそう提案し、争いで倒れた椅子を直してそれにどカット座って残っているご飯を口へと運んだ。

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赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» コメントありがとうございます!はいっ勇作さんも大好きで大好きで予定より早めですが登場させました!あの笑顔って営業スマイルって呼ばれてるんですね…!(伝わってるのがすごい)笑顔がぎこちない尾形上等兵も大好きでこちらも登場させました! (2019年2月13日 18時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - こんばんは!勇作さんでましたね…!尾形の営業スマイルが思い浮かびます笑今回のお話もとても好きです( ´∀`) (2019年2月13日 0時) (レス) id: 5510d14e32 (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - 忍者氏さん» こんばんは!私ニコニコ初めてだったんですが、まさか.....反応してくださるとは思ってもいませんでした(--;)そして、最近最新なくてすみません。勉強の野郎が邪魔をしてくるんです.....w (2019年2月4日 22時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)
忍者氏(プロフ) - めろんMiiです!お久しぶりです。ニコ生面白かったですね…僕もなにかコメントすればよかったです笑 (2019年2月4日 19時) (レス) id: a461264cdc (このIDを非表示/違反報告)
赤青ほとゝぎす(プロフ) - めろんMiiさん» ありがとうございます!(●´▽`●)やっぱり男前のキャラはカッコよく登場させなければと言う使命感が働きまして...^^ (2019年1月4日 14時) (レス) id: e1ece6f77f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤青ほとゝぎす | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年12月12日 23時

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