残念だが俺が一番可愛い【ツイステ】

Mirror.9 ページ9

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「凄いよねAは……。
それで寮長と張り合おうとしてるんでしょ？
僕は真似出来ないな」


『それって褒めてるのと貶してるのどっち？』


「どっちが良い？」


『後者ならこの場でレクイエム歌いながら切腹する』


「何それちょっと面白そうじゃん……」


『もしかして可愛さにステータス全振りしてる？
慈悲とか空にテイクオフしてない？』




クスクスと鈴を転がした様な笑い声に釣られて目尻を下げる。やっぱり自分には一人より誰かと食を囲む方が性に合っているし、何ならもう一席空いているのでヴィル寮長も呼ぼうかな、と意識を飛ばす




『あー、でも本当ヴィル寮長って存在がフォトジェニックだよなぁ。一挙一足動く毎に絵画見てるみたい。ヴィル寮長食堂にて昼食中！……なんてタグ付けて写真添付でマジカメにアップしたらどのくらいいいね付くかな』


「それ間接的にヴィル先輩への評価でしょ。
それに盗撮は良くないよ」


「彼は人一倍察知能力に長けているからね。
この私が保証するよ」


『ですよね〜。盗撮がバレずに済む魔法とか誰か使えねぇかな』


「しない選択肢は無いんだ」




白い目で見てくるエペルに苦虫を噛み潰した微妙な顔で頬を掻けば目の端に黒光りしたローファーが入り込んで顔を上げる


何やらスタイリッシュなエリートみたいな男が笑みを貼り付けていた




「お食事中失礼。何やら興味深い会話が聞こえてきたものでつい声をかけさせて貰いました」



『え、はぁ……』





随分胡散臭い笑みを撒き散らした男が眼鏡奥から瞳を光らせる




「僕はアズール・アーシェングロットです。
以後お見知り置きを」


『どうも……A・レベッカです』




これもしかしてフラグ立てて回収したやつ？

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