残念だが俺が一番可愛い【ツイステ】

Mirror.2 ページ2

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「毒の君(ロア・ドゥ・ポアゾン)、酷くお疲れの様に見受ける。何かあったのかい？」



「ルーク……ほっといて頂戴。思い出すだけで腸が煮えくりかえりそうなのよ」



「随分業を煮やしているようだね。但し溜め込み過ぎは良くない。ストレスは肌へ負担をかける最大の天敵だ」



「ご忠告どうも。あぁなんで今年の新入生は曲者揃いなのかしら……」





ポムフィオーレ寮長、ヴィル・シェーンハイトは今日も今日とてしつこいぐらいに頭を抱えては何度も天を仰いだ。悩みの種の一因はただ一つ




『ヴィル寮長！！見てください俺のこの美貌！！この写真とか今日イチ可愛い！！！』




長方形の利器をこちらに向けながら迫って来るのはポムフィオーレ寮に入寮したA・レベッカ。ファミリーネームが名前みたいなこの男は入学早々寮長室へ無断立ち入りした挙げ句の果にこのアタシに舐めた口ききやがったクソジャガ



セルカを見せ付けてくる辺り相当な自信の持ちようだが……





「アンタ走り方のフォーム崩れ過ぎ！！何処式よそれ！！？そもそも学園内は走らない！！アンタの美貌どうのより規律を守れないなんて美しくない！！！」




ピシャリと切り捨て捲し立てる。目くじらを立てられたAは一瞬怯むも気を持ち直して反駁し始めた




『俺はまだ未来の卵なんです！！近い将来パッと豪華絢爛な華を咲かせて周りが放って置けないぐらいの美貌で魅了しますよ！！あ、サイン今の内から貰っておきます？』



「アンタほんっと清々しいぐらい図々しいわね！
知性の無い馬鹿は何でこうも盲目になるのかしら」



『ありがとうございます！！』





あ、話聞いてねぇな。



何が嬉しいのやら気持ち悪い程の笑みを顔面に浮かべて諂う我が後輩に意識が遠のきそうだった

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