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─としみつside─
なんだ?なんなんだ?
言い合いして、虫さんに仲裁?されてから黙りこくってたと思えば、そこからずっと視線が俺に向いてない?
それがいつもの可愛い顔なら照れるとこだけど、眉間にしわを寄せてジーッと…どっちかって言うと睨まれてるよな?確実に。
としみつ
「………昨日から何ですか。俺が別れたの騒いだから怒ってるんすか。」
そう言うと、人の顔をジーッと見て近付いてくるA。
あまりにも顔が近すぎて、眉間にしわが寄ってる普段の2割減な顔でさえもちょっとドキドキしてしまう俺に、
『………解せぬ。』
そう言って、コンビニ行ってくるー。なんて出てった。
解せぬって何?答えになっとらんがや。
そんな事を思いながらも、その後は別に普通だったから俺も何もなかったように過ごしてた。
それからしばらくして、増田と増田彼女とその彼女の友達と俺とで呑んでもう一件行くかー?なんて話ながら歩いてたら、偶然Aも近くの店に女友達と来てたらしくバッタリ。
としみつ
「あっれぇ〜?Aやーん、何してんのこんなとこでぇ〜!」
『げっ…としみつ。酒くっさ!』
としみつ
「そりゃ呑んでますからねぇ〜。ねぇー?♪」
彼女の友達
「あははっ、としみつくん酔いすぎ〜♪」
としみつ
「なぁ〜んで、良いや〜ん♪」
彼女の友達
「ここ道端だよぉ〜?後ろからギューッって普通に照れるからぁー。///」
増田
「あ!、Aちゃん達も一緒にどう?♪」
『んー、今日は遠慮しとく!皆楽しんでねー?』
そう言って歩いて行ってしまったAの背中が、なんだかちょっと不機嫌だった気がしたけど、酔ってる俺をいつものようにバーカとかって思ってたんだろうと言う結論に至った。
───────────…
──────…
で、気付いたら知らない天井。
パンツ一丁で布団の中に居る俺。
ベッドの脇を見れば、ゴミ箱にティッシュ。
そして、シャワーの音が聞こえる───…
としみつ
「………あぁー。そうかぁー。」
どっから記憶がないのか、昨日Aに会ったのは夢だったのか、何がどうなって俺は今ここに居るのか、この二日酔いの頭痛に後悔しながら考える。
結局分からず終いだったけど、相手の子に聞くのも気が引けてとりあえずタクシー代を渡して先に帰らせ自分も次のタクシーに乗り、真っ直ぐてつやの家に向かった。
としみつ
「……おざーす。」
『あ、てっちゃーん遊ぼー!♪』
あれ、なんか今、避けられた?
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作者名:ぴーさん。 | 作成日時:2018年11月5日 15時