ACT.5 ページ5
----至side----
｢……ありがとう。｣
大人しく俺はその子からスポドリを受け取り、早速飲んだ。
……あ、生き返る。
『……あの。』
｢ん？｣
『ぼく、さっきのあなた達の演技、見てました。すごい、と思いました。』
……見てたんかい。
というか、
よく見たらこの子の目、珍しい色の目だな。
でも、澄んだ綺麗な色。
『それで……
ぼくも、こんなぼくでも、あなた達のような演技、出来ますか？』
……これ遠回しに劇団に入りたいって言ってる？
ならこのチラシの出番じゃん？
｢それなら、これ。ちょうどオーディションを開催するんだ。良かったら来てね。｣
『あ、ありがとうございます！』
あ、笑顔超可愛い。
まぁこれは、
監督さんに報告かな。
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----Aside----
ただの、気まぐれだった。
ぼくは、いつもの学校の帰り道、
普段なら通らない道。
ビロードウェイを通って帰ろうとした。
別に用事もない。
本当に気まぐれで。
だけど、この道に行ったら、
ぼくが、何かが変わる。
そんなふうに思えた。
確信は、なかったけど。
だけど、それは本当になった。
たくさんの劇団の人達を流しながら見ていたとき、
ぼくの目は止まった。
ある劇団の人達に。
ぼくはこの時、確信した。
この人達が、
ぼくの不甲斐ない人生を変える、
ぼくの心の中の足りない歯車だと。
思い切って話しかけ、オーディションのチラシをもらった。
そして、家に帰って、お父さんとお母さんに話した。
2人は、快く引き受けてくれた。
何故かお母さんは涙を見せていた。
ぼくが自分で、自分の生き甲斐を見つけてくれたって言いながら。
オーディションの内容はそう簡単なものじゃなかった。
だけど、初めて自分がなりたいと思った役者。
ぼくは、見た目が幼いようで、よくからかわれ続けていた。
役立たずの子供だろって。
こんな子供に出来るわけがないって。
皆から期待の目なんて向けられなかった。
いつも、軽蔑している目。
でも、そんな目も、向けれないようにしてやる。
一瞬にして度肝を抜かせてやる。
覚悟してよね？
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ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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爍搭(プロフ) - (名前)さん» ありがとうございます！そう言って貰えてとても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！(返信すごく遅れちゃいました。ごめんなさい！) (2020年8月24日 21時) (
レス) id: 18710b181a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 面白すぎます！ 夢主君可愛すぎる！!応援してます！更新頑張ってください！ (2020年4月21日 3時) (レス) id: 0a80c4d22b (このIDを非表示/違反報告)
爍搭(プロフ) - 色々ありましたが更新再開です！これからもどうぞよろしくお願い致します！ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 51bde1a2bb (このIDを非表示/違反報告)
爍搭(プロフ) - 白狐しゃんさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません！今現在テストの嵐ですが出来れば更新していくのでよろしくお願いします！ (2019年10月31日 22時) (レス) id: cd3ce3f1ca (このIDを非表示/違反報告)
白狐しゃん(プロフ) - 勉強大変ですね…自分なんて勉強という文字のべにも届かないくらい勉強をしません()…勉強の方もこの小説も応援しています！ (2019年9月16日 0時) (レス) id: c1b876fff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：爍搭 | 作成日時：2019年5月12日 21時
