検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:33,323 hit

二口堅治 ページ9

妄想題:ラブレター
_____________________


「二口おはよ」

二口「はよー…って、なあ山田」

「なんでしょう」

二口「それなに」


教室に入るなり二口が指差すのは私の手にある1枚の便せん。


「なんだっていいじゃん」

二口「連れねえなあ。まさかラブレター?」

「……」

二口「………マジ?」


席に向かって歩く私に「山田にもついに春が…」とお腹を抱えながらついてくる二口。


二口「いつ渡されたんだよ」

「下駄箱に入ってた」

二口「誰から?」

「分かんない。名前書いてない」



表にも裏にも差出人の名前はなくて、綺麗な字で山田先輩へ。とだけ書いてある。



二口「先輩へってことは1年か...。中身なんて書いてあんだよ」

「え、二口も見るの?書いた子に失礼すぎない?」

二口「俺が山田に相応しい男かどうか吟味してやるよ」

「何それいらない..」


聞く耳持たずの二口は後ろに回って手元を覗き込んでくる。心の中でごめんねと謝り手紙を読んだ。


ー明るくて笑顔が可愛い先輩のこと、入学した日から好きでした。付き合ってください。もしOKなら今日の放課後、屋上入り口の階段に来てください、待ってます。ー




「ほんとにラブレターだった...」

二口「…だな」

「初めてもらった…感動…。」

二口「どーすんだよ返事」


読み終わっていつまでもぼーっとする私に「OKすんの?」とちょっと険しい顔で聞いてくる二口。


「うーん、まず誰かも分かんないしなあ。私後輩に知り合いいないもん」

二口「じゃあ行くな」

「え、でもかわいそ、」
二口「かわいそうって気持ちで付き合う方がかわいそうだろバカ」


めずらしく正論を言われて何も言い返せない。




二口「…俺今日部活オフなんだけど」

「え、うん」

二口「途中まで一緒に帰ろうぜ」

「なんでまた」

二口「そいつが逆恨みしてストーカーしてくるかもしれねえだろ」

「そんなことないでしょ」

二口「いいから!先に帰ったらアイス奢りな」

「勝手に決めないでよ!ねえ!」




.
行くんじゃねえよ。って意味?
.


____________________________

「むしろ二口がストーカー...」

二口「はあ!?ふざけんな!」

岩泉一→←及川徹



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
61人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もぐ | 作成日時:2017年8月11日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。