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芥「僕が助けたくて来た。
それ以外に理由などいらぬ」









人とは変わってゆくものだ。









前までこんなやつ…毎回話すと喧嘩になったし、任務中でも喧嘩するし…









心の底から嫌いだった。









今になって思う。









私は…こいつの隣にいたいって…









芥川は私を抱き上げたまま、窓の縁に足をかける。









って…









貴「芥川ぁぁぁぁ!?
何考えてんの!?絶対怖いからぁ!!!」









芥「それ以外に方法があるのか?」









貴「ドアは!?
ドアから出たら良いんじゃね!?」









芥「こっちの方が早い」









貴「だからってそんn…ぎゃぁぁぁぁぁ!!」









構わず飛び降りる芥川の首に腕を回し、怖くて目をぎゅっと閉じた。









少しして、小さな衝撃がきて目を開けた。









上には先ほどまでいたはずの部屋の窓。









芥川と顔を見合わせた。









芥「もう少し女らしい声上げろ」









貴「うっさいわ!!」









まぁ、なんだかんだ言って助けてくれたわけだし…









私のプライドが傷つくand言い慣れてない…









貴「芥川」









芥川の外套の袖を引っ張った。









芥川は相変わらずの無表情。









少しは笑えや…









貴「…あ、ありがとう…
助けてくれて」









芥川は数秒驚いた顔をして、そっぽを向いてしまった。









芥「…礼などいらぬ」









ポツリとそう呟いた。









そして、芥川の耳が赤く見えた。

〃→←〃



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宇宙 - 面白かったです!続きが見たいです更新待ってます! (2016年12月12日 22時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:光波 | 作成日時:2016年12月9日 21時

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