１９ 《グランSIDE》 ページ21
雷門中がジェミニストームを倒した
中継で見ていたけど、随分強くなった
何十点差をつけられて敗北したとして
それが彼らの心を折ることはなかった
バ「おうおう、不機嫌じゃねぇかガゼル。
遊ばれたのがそんなに不服だったのかよ」
ガ「手を抜いてやったまでのことだ。私の
力で不可能なことはない」
ガゼルは北海道でロミアを見つけたが
容易く逃げられてしまったらしい
氷を得意とするガゼルが逃したのなら
あまり深追いし過ぎても無意味だろう
グ「彼女の実力は、僕らが一番知っている。
容易く言うことを聞く性格でもないし、
今は泳がせておけばいい」
無理に縛ろうとして逃げられるのなら
少し自由にしておいた方が効果的だ
でも、今回は帰りが厭なるほど遅くて
何か気分の悪いことでも起きそうだ…
この三人でジェネシスの称号を求めて
競い合い、お互いを高め強さを重ねる
いいシステムだと思っている
時折、自分のチームはこうなったとか
自慢話をするためにこうして集まるんだ
ヴゥン
デ『グラン様、バーン様、ガゼル様。一つ、
報告がございます』
珍しい、デザームからの通信が届いた
バーンとガゼルも何か分からないのか
顔を見あって首を傾げていた
グ「なんだ？」
デ『…ロミア様が、エイリアを裏切りました。
現在、雷門中と行動を共にしています』
バ「はぁっ！？あの野郎、裏切ったのかよ！』
苛立った声を上げ、バーンは荒れていた
競い合うことが好きなバーンにとっては
競争相手が一人消えたことと同じになる
ガ「……頭が回る奴だと思っていたが、私の
思い違いだったようだな」
ガゼルに至っても、冷静な声ではあるが
声の高さや目の色から怒りを感じられる
エイリア学園は裏切り者を許さないのだ
それに、ガゼルは一度取り逃がしている
グ「ロミアが、僕らを裏切ったのか…」
以前から感じていた胸騒ぎの正体だった
一人で練習し、凄まじい速さで基礎値を
上昇させていたんだ
たった一人でボールを蹴っている彼女を
見ていると、置いていかれそうな気分に
なることがある。それがこれの前触れだ
僕は、彼女がいなくなることが怖かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月24日 15時
