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主「……姉さんが私に見せたかったのは、
彼らの順応性の高さだったのですか？」
徐々に雷門中が優勢になってきた
ボールを奪う頻度が増え、攻められる
回数も安定してきた。これなら勝てる
この調子で迫られるのなら
レ「馬鹿な…！」
パンドラのパスの癖が分かったらしい
舌を出す癖は、やはりそのままだった
エイリア石であろうとそれは治らない
この試合を見て感じることがある
主「(…つまらない)」
まだ、まだ高ぶりを感じられないのだ
成長速度の素晴らしさは分かっている
だが、心を揺さぶられるキッカケには
程遠いのだ。全てをかけて戦いたいと
思える要素が、まだ欠けている
染「行けぇぇッ！！」
大地から現れる青い龍、初めて見た
データに存在しない新しい必殺技だ
これほど早く熟すとは、なかなかだ
一度は価値を見出しきれなかったが
姉さんの指示に従って正解だった
染「っしやぁぁぁぁ！！」
染岡のゴールで同点に追いついた
ジェミニストームは予想外の失点で
誰もが驚きを隠せない
その分、火を付けることになるのだが
レ「我々が失点…？こんな…ことが…」
エイリア石に頼れば最後はそうなる
自分の限界値を上げることができない
いつかは追いつかれてしまう欠点がある
レ「我々エイリア学園が、ただの人間に敗れる
ことはありえない。あってはならないのだ」
レーゼが単独で乗り込み、ディアムを呼ぶ
あの連携技を出すなど、焦っている証拠だ
焦りほど勝利が遠のくものはない
レ・デ「「《ユニバースブラスト》！」」
あの技は、確か私がコツを教えたのだ
シュート力が必要であるが故に、必ず
二人で一つのシュートを打つことになる
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
◾キリが見えないので飛ばします……ぜぇはぁ
ピッピッピー！
角「試合終了！！雷門イレブンが、エイリア学園
ジェミニストームを打ち倒したぁぁぁ！！」
主「……これくらいはしてもらわないとな」
まだまだ足りないが、面白いものを見た
レーゼ達が負けたことが嬉しいことでも
ないが、この状況なら喜んでおこう
瞳「何処へ行くの？」
主「姉さんが作ろうとしているチームのこと
少し分かりました。分析は終わりました
ので、帰らせていただきます」
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作者名：美鈴愈 | 作成日時：2019年1月24日 15時
