午前零時、星の降る夜茶会にて。【CSまとめ】

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また、彼が主と認めた者が近くにいる時だけ両方と
も強化可能である。主となる条件としてお互いが相
手のことを心の底から信頼していること、お互いの
了承があること、相手と数年の時間を過ごして来た
記憶があることなどが挙げられる。主として認めら
れた相手には体のどこかに鳥居のような痣が浮かび
上がる。主と認められると、一時的に主従関係とな
る為、お互いに視覚の共有ができるようになる。し
かし、従者は主を守れるよう行動範囲を制限された
り、主は従者がキャパを超えてしまった時に従者の
負担を減らす為、強制的にキャパ越えの際に起こる
様々な負担を引き継がされてしまう。現在、彼が主
として認めている者は一人である。

部活:剣道部部員

委員会:体育委員会委員

備考
彼は違う世界から来た者である。
九鬼と同じ世界で、彼が産まれた家庭は所謂、裏社
会と繋がりのある政治家が主人となっている様な場
所であった。裏社会と繋がりがあるだけあって、彼
の親はどちらも根が腐っており、両親の間に愛とい
う感情は無かった。そんな場所で真っ当な生活が送
れるはずもなく、誰の子かも分からない様な彼を両
親はお荷物として忌み嫌った。しかし、世間の目と
いうのも中々に厄介である。そこで、彼の両親は彼
という存在を隠蔽することにした。元々は彼を幼い
うちに始末する予定だったのだが、その頃巷で自分
達の間に子供がいるという内容の噂が飛び交ってい
た為、今不審な動きをするのは不味いと判断したか
らである。

こうして命拾いした彼だが、幼いながらに自分が要
らない存在であることや自分の家庭が異常であるこ
と、この家に居ればいつか殺されてしまうことを理
解していたのかもしれない。そう思わせるほど、こ
のときの彼は泣かず空気のように息を潜めて過ごし
ていた。同い年の子供と比べてみても、彼は異質な
存在だった。

そんな生きる屍の様な生活もある日を境に終わった。
遂に彼の両親の罪が明るみに出たのだった。そして
彼の両親の件に携わったのが、偶然にも九鬼の父親
であった。事情を聞いたところ、是非うちに来て欲
しいと向こうから提案してくれた。親戚とも縁を切
っていた両親のおかげで身寄りの無い彼にとっては
とてもありがたい話であり、その提案に乗ることに
した。

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