◇１２◇ ページ13
〈数日後〉
担「さーてさて、明日からついに、
選抜術式試験週間が始まります！」
倒れた日から数日経ったある日
女教師が明日の選抜術式試験に
ついて熱弁を始める
彼女は随分と楽しみにしている
『選抜術式試験週間』
柊家が本部として開催するもの
クラス対抗で行われる取り組みだ
これで良い功績を残すことこそが
ここに入学した生徒達の目標だ
良い功績を残した者は将来的には
柊家から認められる名誉を授かる
担「A様と深夜様は問題……」
貴「真昼は優秀ですので分かりません」
熱弁する女教師を一言で制して
術式について書かれた書物を見る
とは言え、これは読み飽きている
何回何十回と読み漁った書物だ
私が必要とする物は何も無いから
貴「私は努力する気などありません
選抜術式試験週間？勝手に競い
合って潰し合えばいいのですよ」
教師、及び生徒は黙り込む
同じクラスと言えど競い合って
将来のために蹴落とし合うのだ
家族の期待を背負って入学して
恥をかくなどあってはならない
貴「(あぁ、そう言えば……)」
征志郎から聞いたことを思い出す
先日、深夜はグレンを殴ったとか
彼の監視を任されたのは私であり
柊深夜ではないはずだった
挙げ句の果てにクズだと判断した
洞察力に欠ける、それはまぁいい
一瀬グレンは優秀だからだ
威力を最小限に抑える受け身や
隠しきれない野心を感じ取った
この時点で彼の実力は決定した
間違いなく暮人と並ぶだろう
深「A〜、明日から頑張ろうね」
貴「気安く話しかけないでください
本当に殺しますよ」
学校内での私の印象は良かった
『天才・柊真昼の姉』なだけで
期待や憧れの眼差しを向けられ
肩の力を抜くことができなかった
そして、私は真昼ほど頑張らず
与えられたことのみを実行する
生きた人形であった
欲しい物はすぐに手に入ったから
恋人と引き離されもしなかったし
悲しさや苦しさを味合わなかった
深「冗談………じゃなさそうだね」
深夜とグレンの会話は無くなり
あるのは険悪な雰囲気だけだ
その中に巻き込まれるのは嫌だ
無駄なことは大嫌いだからだ
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美鈴愈(プロフ) - 鈴醐さん» それは…、ちょっと現実じゃ考えにくいかもしれないですね(*_*)ですが、過去には王族などの濃い遺伝子を残すために親近婚などが認められていた時もありますので……どうかな？詳しく考えていきます( ・∇・) (2019年12月5日 11時) (
レス) id: 8d195bcaa7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴醐(プロフ) - 一応血繋がってんのに結婚できんのかな・・・という思いを我慢しきれず書きに来ましたwwwあ、でもお話は面白いです！ (2017年7月22日 18時) (レス) id: 6c5bc2a353 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - イラストありがとうございました！分からないことがあったら質問させてもらいますね！( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年3月2日 13時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
常夜リリス(プロフ) - 美鈴愈さん» いえいえこちらこそ……！！また何かあったら言ってください！！！ (2016年3月1日 1時) (レス) id: 254d761d29 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - 載せましたー！本当にありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月29日 20時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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