◆１１◆ ページ12
未だ覚醒しない脳で目を覚ます
そこは、温かい布団の中だった
私は確かベランダで眠ったはずだ
暮「起きたか」
貴「暮人……、私はまた……」
ベッドの隣にあった椅子に腰掛け
凛々しい顔でこちらを見ている
その時、ゾクっとした感覚に陥る
厭らしいことに秘部が震えるのだ
こう言った肉欲は人間の本能か
鬼は人間が秘める欲望を喰らう
物欲や支配欲もそれに含まれる
暮「何がお前を蝕んでいる」
貴「貴方はまだ触れるべきではない
壊れて欲しくないもの…」
彼の首に腕を回して抱き着く
甘え、慈悲、愛情などは捨てて
氷のようか冷え切った心になって
全てを冷酷に受け入れられれば…
貴「暮人、私を殺すのは貴方だけよ
貴方以外に殺されるのは嫌なの」
暮「俺はお前を殺さないが」
私に触れていいのも、殺すのも
彼以外は絶対に許さない
生まれた時からずっとそうだった
僅か六歳の時に許嫁と決められて
ずっと、片時も離れたことはない
だからこそ、彼にしか殺されない
貴「いつか殺す時が来るわよ…」
泣きもしない、笑いもしない
そんな感情のない私になのに
彼は受け入れて愛すると言った
何処までも着いて行くと決めた
暮「側にいてやるから寝てろ」
私は野心や野望を持つ男が好き
そして、上に立つ人間が好きだ
強い支配欲を持つ彼を愛してる
例え、利用されて死んだとして
私は絶対に恨まない
貴「明日からは休まず勤勉しないと
分家の連中に追いつかれるかも」
暮「ははっ」
乾いた笑い声はずっと変わらない
私は僅かな笑みも忘れてしまった
強くあるため、弱さを捨てるため
全てを制する柊としてのプライド
それだけを残したのだ
こう言う時は真昼が羨ましい
好きな人のために前に進んで
自分の力に素直になれるなんて
永遠に私には無理な話だろう……
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美鈴愈(プロフ) - 鈴醐さん» それは…、ちょっと現実じゃ考えにくいかもしれないですね(*_*)ですが、過去には王族などの濃い遺伝子を残すために親近婚などが認められていた時もありますので……どうかな？詳しく考えていきます( ・∇・) (2019年12月5日 11時) (
レス) id: 8d195bcaa7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴醐(プロフ) - 一応血繋がってんのに結婚できんのかな・・・という思いを我慢しきれず書きに来ましたwwwあ、でもお話は面白いです！ (2017年7月22日 18時) (レス) id: 6c5bc2a353 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - イラストありがとうございました！分からないことがあったら質問させてもらいますね！( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年3月2日 13時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
常夜リリス(プロフ) - 美鈴愈さん» いえいえこちらこそ……！！また何かあったら言ってください！！！ (2016年3月1日 1時) (レス) id: 254d761d29 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - 載せましたー！本当にありがとうございます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年2月29日 20時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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