私が髪を切った理由10 【アイナナ】

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iori side

一織「__________要するに、私はただ、九条さんのお宅に訪問して、ご相伴に与ればいいと言うことですか？」

環「まぁ……そう。
一見簡単な話なんだけど、いすみんとの友情とかがかかってんだ…」

悠「四葉いいやつ…！」

(え、そんな大袈裟な話なのか…？)

一織「でも、想像力が欠如してました。
九条さんもどこかの住居に住んでいて、そこに理さんがいるんですよね…。
九条さん宅が存在する以上、
九条さん宅を訪問することも可能なんですね…」

悠「なんでしみじみしてんの…。
あいつだって、宇宙人とかじゃなく、普通におっさんだから……」

一織「私にとっては神出鬼没な存在だったんです。
今夜、九条さんにお会い出来そうですか？」

悠「九条に会いたいの？今日は居ないって言ってたけど…」

一織「そうですか……。
ですが、お伺いできるならお伺いしたいです。
場所や雰囲気も掴めるでしょうし……」

悠「場所や雰囲気掴んでどうすんの？」

一織「交渉しやすいでしょう。
あの人から引き出したい情報は山ほどあるんです」

環「いおりん、九条に会いたいんだ。
九条のこと、嫌いじゃねぇの？」

一織「好きか嫌いかで言えば嫌いです。
ですが、会いたい人物を好きか嫌いかで決めたりしませんよ。
引き受けます。
亥清さんと一緒に、九条のおうちに伺います」

環「よかった!!
じゃあ、悪いけど……いすみん…」

悠「いいって！
えっと……、よろしく、和泉」

一織「よろしくお願いします」



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