Brother (ページ9)

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潤side

久しぶりに優太から連絡がきた。

「どうしたの？」

玄樹「廉、海人あっちで遊ぼっか」

廉「う！」

海人「やっちゃ！」

リビングに行くと紫耀と優太がいて、座るように促された。

優太達は姉さん達のせいで簡単に大人を信用出来なくなってしまった。

前までは頭を撫でると嬉しそうに目を細めていたけど今は怖がって触れさせてくれない。

暴力は受けていなかったみたいだけど、前に紫耀から聞いた話だと人の温もりが怖いと言っていた。

紫耀『人の温もりを感じたらその人に依存してしまいそうになるんだ。親みたいに捨てられたら悲しいじゃん。

もう人を信じられなくなるのは嫌だから…』

そう言ってた。

優太「廉と海人の送り迎えをお願いしたいんですけど…」

「送り迎え？今まで優太達がやってただろ？」

紫耀「実は…」

紫耀から聞いた話は、幼稚園のお母さん達が自分達の姿を見て廉と海人に被害が出始めてるということ。

「なるほどね、うんいいよ」

優太「いいの？」

「うん、廉と海人の為だもん」

可愛い可愛い甥っ子たちのために頑張りますよ。

紫耀「もしかしたら潤くんも何か言われるかもしれないんだよ？」

「気にしない、俺メンタル鋼だから」

紫耀「そっか…」

紫耀と優太は安心したように笑った。このふたりは家で親的立場だから、よく溜め込む癖がある。

どうしても2人で解決出来ない場合は俺か和也に頼るように言ってる。特に廉と海人については悩む。

やっぱり末っ子だから愛されてんだなって思った。