47話 ━ Aとの直接対決 ━ ページ5
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バンッ
ベニマルが先頭を切り城の一番大きい間、ロイスの部屋の扉を勢い良く開ける
「おやおや、ノックも無いとは…無礼な来場者様だ…」
くふふと不屈な笑みを向け俺達に顔を向ける
こいつがアリスの白うさぎでありハートの女王、
______ロールス・ロイス
咄嗟に戦闘態勢を取り準備をする
「おっと…そんなに焦らないでおくれよ。こっちだって準備があるんだがなぁ…」
簡単に背後を向けるロイスを見ると、とてもアリスより強いとは思えない
焦る心を落ち着かせながらアリスの言っていたことを呪文のように思い出す
『一番厄介な召喚魔法は何が出るかわからないけれど…ロイス自身の攻撃はワンパターンだけなの。空間を操るか、トランプで切りつけるか。このトランプは一定の真っ直ぐな動きしか出来ないからすぐわかるわ』
そしてもう一つが…
『ロイスは、不意打ちの背後の攻撃に弱い』
撚糸でロイスの首へ向けて一直線に糸を伸ばす
一瞬首辺りから赤い血が見えた
…と思ったらその糸が伸びきったかのようにぷつりと切れた
何故だ…?撚糸はそう簡単に切れないはずだ
「…私にはこの世の全てが見えているんだ。わからないことはない。君達はアリスのためにここへ来たのだろう。妹を置いていき人の死体を見ながら…ここまで。あんなスライム1匹のためにここまでして…可哀想な子達だ…」
「何故なら、君達はここで死んでしまうから…ねぇ…」
すると下から魔法陣が現れ上位精霊『スプリガン』が姿を現した
現したら最後、凶暴で乱暴な邪悪な精霊であり
危険だとされ勇者によって封印されていた
何故ここに…なんて思ってはいない
アリスは最初からこんなことを想定していた
『あいつは血さえあればなんでも糧に出来るの。だから勇者の封印も簡単に解けてしまう。それが一番厄介なの…』
「____さぁ、ショータイムの始まりだ_____」
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作者名:藍紫^ ^ | 作成日時:2019年12月17日 13時