46話 ページ4
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チェルカがマイルを倒しナルも倒せて残るポーカーはあと1人だ
リムル様達がKINGの奴を倒しておくと言っていたし心配はしてない
だが問題なのはシュナのことだ
「シュナ!しっかりしろ!!シュナ…!!」
ベニマルが力のないシュナを支え揺さぶっているが起きる気配はない
意識はあるようなので軽い脳震盪だろうとマユは言っている
唯一の血縁者なので心配しているのだろう。わからなくもないが…
するとマユがシュナの頬に触り何やら唱えている
恐らく妖術かなにかだろうか、顔色もよく見えた
「シュナさんに『自己回復』と『気配隠密』をかけました。2、3時間程度で回復します。他の者には気配を取られないようにしたので心配ないでしょう。気の毒ですがこのままロイスの元へ連れてくのは危険です。」
確かにその通りだ。チェルカが言うに記憶を垣間見たらロイスがこの先に控えていると聞いた
このまま先にロイスと直接対決に持ち込むため
そこに脳震盪を起こしているシュナを連れていくのはリスクが高い
ベニマルは少し悩んだ末シュナをそっと床とは言えない歪んだ床に置いた
「……わかった。この先にロイスがいるんだな、なるべく早く戻らなくてはな…」
名残惜しいように横たわるシュナを見つめながらこの部屋を後にした
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「なぁA、この先にロイスが控えてるんだよな…?」
今はAと共に城の廊下を走っている
なんか廊下を全力ダッシュするって……
気持ちいいよな〜……!!
いやいやこんなこと考えてる暇なんてないってわかってるんだけども!!
やっぱ…ね?思うじゃん?
そんなくだらないことを考えながらもAからの返答を待つ
……が、一向に返事が帰ってこない
「A…?どうした……」
後ろを振り返るとそこにAはいなかった
少し後ろへ言った先にあったのが
この城とは無縁の鈴蘭の花びらがちょこんと佇んでいた
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作者名:藍紫^ ^ | 作成日時:2019年12月17日 13時