37話 ページ43
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突然の事に頭が回らない中戦闘態勢を整えるマユ達
そんな2人の目には怒りと憎しみが巡ったような
虚ろな目をしていた
「あはは、やっぱりやるんだ〜!!またボロボロになっても知らないよ?まあ威勢のいい女の子も大好きだけどさ〜」
耳障りな声を響かせながらマイルの魔法『酸性雨』を繰り出した
一見したらただの雨だが、当たった相手の攻撃力が低下する魔法だ
普通なら避けられないが、今回は秘策がある
酸性雨には炎系魔法。熱で固まってしまうらしい
早速妖術を使ってみる。炎を周辺に出す呪文、
「フラグレート…!!」
すると、リムル様から聞いた通り酸性雨は一つの塊になった
マイルは驚くようにその場に立ち尽くしている
「ふふっ…驚いたよ。まさか可愛いシュナちゃんにこーんな力があるなんてね〜。僕の相手は君で充分さ、ばいばい〜」
そういうと突然部屋が傾き出した
右回転しながら床が天井に、壁が床にになり
心做しか空間が歪んで見える
これがロイスのスキル『団長の災い』か…
するとチェルカとマユの下にある床の扉が突然開き
2人が暗闇へ落ちていった
助けようとした時にはもう遅く、そこの見えない下へ落ちてしまった
「…っ…どうすれば…」
元々3人でいなければ意味が無い
まさかこんなことになるなんて…
どうしようどうしよう…考えろ、考えろ…
必死に頭をフル回転させ、次の行動を考える
そんな時に『爆竜渦』を出され、交わしきれずに倒れ込んでしまった
その間にもランダムに空間は動き
右回転かと思えば上回転だったり頭上から攻撃されたりと
動きが予測できなくなってきた
リムル様なら…リムル様ならどうする…?
リムル様は…どんな時でも、剣を持って戦った
オーク達にもカリュブディスにも…私達にも
…私だって剣くらい扱える
私はいつだって『オーガの首領の娘』だった
だから甘やかされ、何もさせてもらえない
なのに兄…ベニマルは継ぐものとして様々な教養を身につけた
私も隠れて必死に練習してた。兄に追いつくために
ハクロウに見てもらい、剣を振り、磨いてきたつもりだ
一生懸命頑張ってた
ずっとずっと見てもらいたかった
でも…いつだって私は『妹』に縛られたままだった
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hina - 鬼滅の刃にかなり似てますね!私鬼滅の刃好きなのでうれしいです!がんばってください! (2021年2月23日 12時) (レス) id: 241ff9875f (このIDを非表示/違反報告)
抹茶の僕(プロフ) - 最初のProlog の文がある曲の歌詞に似てて、ん?ってなりました、面白いです! (2020年5月24日 20時) (レス) id: 65d6ee3957 (このIDを非表示/違反報告)
庵 - 鬼滅の刃ですね!酷似してます!すごいです! (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
庵 - パワハラ上司?手毬鬼?なぁるほど! (2020年3月18日 22時) (レス) id: 392bac1abb (このIDを非表示/違反報告)
藍紫^ ^(プロフ) - ますだかおりさん» ごめんなさい鬼滅の刃知らないのでわからないのですが…ご不快になられたようなら修正致します。大変申し訳ないです… (2019年12月11日 16時) (レス) id: f7009884aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍紫^ ^ x他1人 | 作成日時:2019年8月20日 12時