魔王やってたらスライムに出会った件【転スラ】

32話 ━トランプ兵攻略編━ ページ38

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共魔王国に着き城の前へ案内された



参加者は思ったより大勢おり、様々な国から招待されているようだ




城の中から空を飛ぶ男の姿が見え思わず息を飲む




本人の姿は初めて見るがまるで初めて会った気がしない




前世の知り合いの誰かだったよーな…まあ似てるだけか



横目にAを見ると、時折見せるあの顔、儚げな表情をしていた



開戦の狼煙があげられ城の門が開くと同時に参加者が中へ飛び込む



一呼吸遅れて俺達も行こうとするが、上にいるロイスと目が合った




「せいぜい私を楽しませておくれよ、スライムさん…？」




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参加者が中へ入ろうとする手前、トランプ兵達が槍を構え一斉に立ち向かう




トランプ兵達は視野に入れていなかったが…想像以上だ




もう既に血の海の状態。脱落者が続々と増えている




でもトランプ兵って…あんなに強かったっけ…？




「おっし、じゃあ作戦通りに行くぞ！！死ぬことは許さないからな！」




トランプ兵への作戦はこうだ。まずはソウエイのスキル『撚糸』で動きを封じる



その後マユが見抜いたトランプ兵の弱点『炎、熱変動』を利用し



ベニマルの『黒炎』で焼き尽くす



その後弱らせたあとを私とリムルで仕留めるという罠だ



その間にシュナ、マユ、チェルカで先に中へ入り連携を取る



今のところ順調にことが進んでおり技の準備に取り掛かろうとした直後



頭上から高らかな声が聞こえた。




「はて、あの逃れ者の人型スライムと、そのお仲間の首を持ち帰れば良いのか？」


「いいや、そのお仲間の首はいらない。アリスとリムルだけ持ち帰れば良かろう。あとは捨ててしまえ」




私が城にいた頃には見たことがない者が見下ろしていた



ロイス直属ではないが、配下の一人であろう男女の連中が私とリムルを示す



するといきなり飛び掛かり、スキルを発動させた



「ロイス様直属の配下であろう童女共が直々に成敗を下してやろうぞ。心より感謝するが良い！ユニークスキル『印字操作」！！」




突如地から風が現れ、私とリムルを吹き飛ばす




交わせなかった…交わす暇すらなかった




私が知らない間に直属配下が増えたとでも言うのか？



「A…これは厄介だぞ…」



マユも先に中へ入ってしまい弱点はわからず



ソウエイ達はトランプ兵の全滅に余裕が無い



しかもまだ一人動いてすらいない者もいる




どうする…どうやって攻略する…？




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