【mfmf×usss】曲パロ短編集

曼珠沙華 ページ8

「ようこそ、桃源郷へ」

そう言い、にこりと微笑んだ彼女に一目惚れをしたのはつい先日のこと。

ここはいわゆる風俗店。

仕事の不満を発散するためにやってきた。

…そんな場所で、恋に落ちてしまったわけだけれど。

だけど、僕にはすでに婚約者がいて、僕と彼女が結ばれることはない。

彼女に告白をすると同時に、その事実を伝えると_______。

「…ふふっ、それなら、今夜一夜だけでも、恋人同士になりませんか？」

彼女からそんな魅力的な提案がされた。

…いや、もしかしたら僕も、そうなることを望んでいたのかもしれない。

心のどこかでそれを願っていて、告白をした。

その日から、僕と彼女の秘密の関係は出来上がったのだ。

◯→←生まれた意味などなかった

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