彼女と僕の毎日〜2月〜【まふまふ】

2月17日 ページ18

いつもは僕が寝る時には既にAは寝てるんだけど、今日は珍しく布団の中にいない。



Aは明日までに仕上げなくてはならない作業があるらしく、作業部屋に篭っている。



Aがいないから いつもより広く冷たく感じるベッドの上。



ま「…寂しい…」



Aがいつも隣にいる大切さが身に染みて分かった。



早く隣に来てほしい思いと、頑張っていい作品を作ってほしいって思いが交差する。









瞼を閉じてもなかなか寝付けない。


何時間ベッドの上でゴソゴソしていたか分からない。







早く寝なきゃ…と思っていたら静かに開いた扉。

そして、ベッドの中へと入ってくる。




ま「…A？」

『あ…起こしちゃった？ごめんね』

ま「んーん。寝れなくて」

『そっか』



Aを手探りで抱き寄せて額にキスを落とす。



『まふくん…？』

ま「ごめんね…お疲れ様」

『お疲れ…おやすみなさい』

ま「うん。おやすみ」





Aの腰に回す腕の力が弱くなったと思ったら寝息を立て始めていた。



それにつられて僕も夢の中へと落ちた。









＿＿朝＿＿



ま「…ん……あれ？」



昨日あれだけくっついて寝ていたのに、Aの姿がない。



ま「先に起きたのかな」



ぼやいて、部屋を出て色んな部屋を覗くが、どこにもいない。



ま「おかしいなぁ…？」



寝室に帰って来てベッドを見ると、Aがベッドと壁の隙間に挟まってた。




恐らく寝ている間にベッドから落ちたのだろう。


いや、でも、普通起きない？





ま「A！！」



Aの元へ駆け寄って、座った状態で抱えると、やっと起きた様子。




『…おはよ』

ま「おはよ…じゃなくて！大丈夫？どこか打ってない？」

『別に』

ま「沢尻エリカ」

『え？』

ま「今のは僕がふざけた」





ま「まだ寝る？」

『…うん』

ま「ん」



僕はAをベッドに持ち上げて再び眠りにつくことにした。




やっぱり、隣でAが寝てくれてるだけで、安心してすぐに眠ることができる。


ま「きっと僕にとっての安眠剤はAなんだろうな…」

『…まふくんは私の精神安定剤』

ま「僕いなかったら病むの？」

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