彼女と僕の毎日〜2月〜【まふまふ】

2月11日 ページ12

幸せって簡単に崩れるんですよ。







ストーカー被害にあって1週間と1日。



夜も深くなって怖いと思っていた時に玄関でチャイムが鳴る。



『…こんな時間に…誰？』



カメラで誰が来たのか見るとそこには…






『嘘…な…んで……』






あの日のストーカーがいた。






『ぁ…そだ……で、んわ…電話…！』




気が動転しながらもまふくんに電話を掛ける。



『…ま、ふくん…！』

ま「どうしたのー？」

『今から来てっ…！』

ま「え？今から？んー…ちょっと遅れるかも…」

『早くっ！！』

ま「…どうしたの…いつもはそんな事言わないのに」

『…』

ま「ちょっと待ってよ」

『…う、ん……ごめん。』




まふくんに拒絶されたような気がしてた。





いや、でも、まふくんは今忙しいんだ。



迷惑かけちゃいけないよね…




でも、どうしたら？





男「しーえーんー、ここ開けてよ」

『っ！』




やだよ。怖いよ。誰か助けてよ。





そこで、私は意識を失った。






＿＿＿＿


気が付いたらベッドの上でまふくんがいた。



ま「起きた？」

『…』

ま「A…」



名前を呼ばれたかと思うと優しく抱き締められる。



『や、めて！！』

ま「…え」



初めてまふくんを拒絶した。


いつもは嬉しい筈なのに、今日は嫌だ。




『ご、ごめん…』

ま「…いや、こっちこそごめん…」



ま「えっと…落ち着いたら連絡頂戴？」

『…』

ま「じゃ…ね」




そう言ってまふくんは家を後にした。


まふくんに触れられた時、怖かった。


触らないでって思った。




『…なんで』



そう呟いた私の問いは誰も答えてくれない。






＿＿解説＿＿


まふくんは電話でAさんの異変に気が付きます。


そこで「ちょっと待ってよ」と言いましたが、まふくんは「今から行くからちょっとだけ待っててね」という意味。


一方、Aさんは「ちょっとぐらい待ってよ」と…つまり、愛想をつかされた。と、勘違いした。


そして、恐怖のあまり気絶してしまう。


そこにまふくんが到着。ストーカーを追い払い、Aさんをベッドに運ぶ。


Aさんが目を覚ました時、守れなくてごめんという思いから抱きつくが、


Aさんは拒絶され、嫌われたと勘違いしているためまふくんを本能で突き放してしまった。と言う話です。


分かりづらくてすみません。

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