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「あら、久しぶりに撃たれたわね。」
マ「一年ぶりですかね。」
...銃で撃たれてもなお、彼女は平穏な顔をしていた。
?「な、なんで死なないんだ...?」
?「命中、だったよね.....」
「あれ?私を殺しに来てくれたのに、私のことを知らないの?何でかしら、こんなことなかなかないわよね、マサイ。」
マ「そうですね、なんのために殺しに来たんだか。金が欲しいんですか?」
?「だったら、お前をっ...!」
バンッ!!
また銃声が響く。
弾はマサイへと向かった。
だが、彼女はそれをいとも簡単に手のひらで弾いてしまった。
「マサイは殺させないわよ、私の大切な執事だもの。殺すならば私を殺すべきよ、まぁ、殺せる者は居ないのだろうけれど。次にマサイを殺そうとしたらね.....貴方達を.....本当に“殺ル”わ。」
___マサイに手を出すものなら、容赦はしない。
強い意思と強い憎みを滲ませた睨みは、
殺し屋達に恐怖を覚えさせた。
?「...っ!」
マ「御嬢様、すみません、私としたことが。」
「全然平気よ。マサイは弱いもの。.....でも、私、何も知らないのに、この人達を殺すわけにはいかないと思うわ。」
マ「...生かすのですか?」
「地下牢に閉じ込めて、様子を見ましょう。私を殺せないことに驚いていたと言うのなら、何も知らないただの殺し屋だわ、利用されたのね、可哀想に。」
マ「...分かりました。では...ロック。」
殺し屋たちは動けなくなった。
そして、体の力が抜け、ストン、と床にへたる。
?「なんだ、これ...!?」
?「まさか、魔法.....」
?「だって、魔法は消滅したはずじゃ...!!」
...彼女の執事、マサイ。
実は彼も、ただ者ではない。
彼は、遥か昔、戦争で消滅したはずの“魔法”を、使いこなすことが出来るのだ。
「では、地下牢にお連れ致しましょうか、ワープ。」
そのまま、殺し屋たちは消えていった。
マ「さて、邪魔者は居なくなりましたね。それにしても.....何か考えでもあるんですか?」
「あの殺し屋たちなら、私を殺してくれそうな気がするの。きっと.....ね。」
マ「...そう、ですか。でも、御嬢様に危険な目が及んだら、即、処分致しますよ。貴女にはまだ、生きていて欲しいのです。」
「...殺されたい、と私が言っているのに?」
マ「.....そう、俺が思っているだけです。お嬢様の命令には.....なんとしてでも逆らえませんから。」
マサイはそのまま、黙りこんだ。
「私の命令、ね.....嫌だったら逆らってもいいのよ?私は、マサイのこと、愛しているから。」
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りるりる(プロフ) - レウさん» ですよね!!マサイさんは重要な鍵を握る人物なので、注意深く読んで欲しいです!! (2018年1月19日 22時) (レス) id: 2275e8f96f (このIDを非表示/違反報告)
りるりる(プロフ) - Ririn☆さん» ありがとうございます!!更新頑張ります!!やっぱりマサイが執事って素晴らしいですよね((殴 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 2275e8f96f (このIDを非表示/違反報告)
レウ - マサイかっけぇぇぇぇ!!!! (2018年1月19日 21時) (レス) id: ad3d79f394 (このIDを非表示/違反報告)
Ririn☆ - マサウィイイイイイイi(((殴 主さんは神ですか!!!? マサイが執事とか夢主そこよけろぉおおおおo((((殴 更新頑張ってください!(痛い...) (2018年1月14日 15時) (レス) id: c59b0f698e (このIDを非表示/違反報告)
りるりる(プロフ) - もっちー@ウオタミさん» コメントありがとうございます!!好みだとは嬉しいです!!更新頑張ります!! (2017年11月28日 22時) (レス) id: 2275e8f96f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りるりる | 作成日時:2017年9月9日 10時