裏組織のプリンセス (ページ5)

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お昼ページ5

｢まぁとりあえず。｣

ぱんっと太宰さんが手を叩いた。

｢Aちゃんお昼まだでしょ？一緒に食べない？｣

『え〜！よく分かりましたね。太宰さんの奢りですか？』

｢ふふ、きっとそこに居る敦くんが奢ってくれるよ｣

｢ええっ、僕ですか！？嫌ですよ！｣

ブンブンと首を横に振り、必死に抵抗している顔が真っ青な敦くん。
凄い…太宰さんに反抗している…は、初めて見た……
私なんかちょっとした冗談を言うのが精一杯…

『ごめんなさいね、冗談です。敦くん？っていうんでしたっけ。2人でお昼でもどう？』

｢へっ、ふ、2人で…！？！｣

｢けっ、でたでた。Aの外ズラモード｣

『太宰さん、煩いですよ。』

敦くんの手を取って、お昼のお誘い。
なんか面白くない？大宰さんに反抗する子初めて見たし、他にも面白太宰エピソードとかないのかな！！

太宰さんは面白くなさそうに石垣に座っているけれど、昔見たく殺気殺気殺気みたいな太宰さんの面影は1ミリしかなかった。
こちとら拗ねられるだけでも未だドキッときます。こわい

｢まぁ何はともあれ…お手をどうぞプリンセス｣

『その呼び方辞めてください…てかそんな呼び方するのもう太宰さんだけじゃないですか？』

唐突のプリンセス呼び。
え、まじでその呼び方太宰さんだけだと思う
まずただの肩書きだし…

｢案外そうでもないかもしれないよ〜？｣

ニヤニヤと不敵な笑みで笑う太宰
え、なにこわなにこのひと