メゾン・ド・ポリスの六人目【文スト】

5話 ページ7

日向さんは植木鉢を置くと、直ぐに掃除を再開してしまった。


「(綺麗な能力だったな……)」


まぁ僕も何となく掃除を始めた。



数十分後。



部屋に高平さんが飛び込んできた。


「たたたた大変だよさゆちゃん！」



「何でございましょう高平さん」


慌てる高平さんと裏腹に、とても冷静な日向さん。







「ひよこちゃんがね、犯人に拉致られちゃった！」







「・・・・・・・・判りました。敦さん、至急探偵社の面々を集めて下さい。
高平さん、場所は何処ですか？」




「場所はまだ判ってない。今藤堂さんが探して呉れてる。でも嫌な予感がするんだ。
ひょっとしたら殺されてるか―――「高平さん」


日向さんの凛とした声が、高平さんを沈めた。



「メゾン・ド・ポリスの名に懸けて、そのような事は絶対に避けなければなりません。



其れに―――――



夕ご飯は全員でがうちの掟。





それを阻もうとする輩は――――――





誰であろうと許しません。」



………顔カッコいいのに、台詞が合ってないなぁ←。



「敦さん」


「は、はい。」


「連絡は済みましたか？」


「あ、はい。…でも良いんですか？市警に連絡しなくて」


「探偵社に連絡した時点で国木田さん若しくは谷崎さんが連絡を入れているでしょう。

………さて。


高平さん、




【あれ】




を。」






すると高平さんはにっこり笑い、



「判った！」

と、下へ降りて行った。



すると日向さんは、


「………敦さん、参りましょう。」


と、勝手にまた歩き出した。

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